“概念としての東京”を可視化した地図が、X(旧Twitter)で注目を集めています。

【画像】ほぼ東京を可視化した地図

●浦安は概念的に“東京”

 注目を集めているのは、Xユーザー・いとうさんのポスト。「“東京”とは概念的にどの範囲までか」をテーマに、“東京”と名の付く地点を地図から抽出し、その密度をもとに等高線を引いてみたという図です。

 等高線の内側ほど“東京度”が強く、外側ほど“東京度”が弱いと考えると、奥多摩方面はほぼ“東京ではない”という扱いになる一方で、東京ディズニーリゾートのある千葉県浦安市は“東京といっていい”という扱いになっています。

 この結果にいとうさんは、「中央区とかは誰がどう見ても東京。浦安は(TDRの影響で)東京っぽい。町田は少し議論を呼びそう、など」と感想をつづっています。

 “概念としての東京”が可視化された地図に、リプライでは「東葛地域の触手がアメーバのごとく伸びてるのが面白いですね。『新東京◯◯』が多いんでしょうね」「川崎から鶴見まで東京が進出してるとは思いませんでした」「千葉市稲毛まで伸びてるから何だっけ? と思ったら、東京歯科大学千葉医療センターだった」「東京ドイツ村千葉県市原市)も認知されてるな……」「町田は神奈川という説もありますね(笑)」など、驚きの声や独自の考察などが寄せられました。

●発端は奈良県「学園前」の範囲についての疑問

 いとうさんが「概念としての東京」の地図を作るきっかけとなったのは、shigashiyamaさんによるポストです。

 shigashiyamaさんは、「学園前」と通称されている奈良県・近鉄学園前駅周辺のエリアについて、「『学園前(奈良県)はどのくらい広いか』、つまり『学園前』と名の付いた施設で駅から遠いものを探す、あるいは外周的な領域の面積等を求めるとどうなるか」という興味を抱いたことを投稿しました。

 「学園前」とは正式な地名ではなく、その範囲には明確な定義がないため、まさに概念としての地名といえます。この投稿は話題を呼び、いとうさんはこれに触発されたと語っています。

実際の東京都の形