4日の日経平均株価は前日比111円56銭安の1万8703円60銭と続落して取引を終えた。短期的な過熱感が意識されるなか、欧米株安や円安一服を受けて利益確定売りが先行。日経平均の下げ幅は一時230円に迫った。ただ、押し目買い意欲が根強いとの見方もあって後場になって下げ渋りの動きをみせ、1万8700円台まで値を戻した。

 業種別では、金属株、保険株、銀行株などの下げきつかった。個別では、ソフトバンク <9984> 、東京エレクトロン <8035> 、KDDI <9433> などが日経平均を押し下げた。個別では、公募増資が嫌気されたSUMCO <3436> は東証1部で値下がり率トップ。米格付け会社による長期会社格付けの引き下げが観測されたシャープ <6753> 、15年10月期第1四半期で2ケタ減益のスリープログループ <2375> なども安い。

 半面、国内証券による投資判断の引き上げが観測された日本ガイシが急伸した。2月の既存店ベースで増収を確保したアダストリアホールディングス <2685> も高い。新日鉄住金 <5401> による設備投資拡大計画を好感し、日鉄住金テックスエンジ <1819> 、山九 <9065> なども買われた。(編集担当:宮川子平)