レンズを改造して、ボケの中に「ちいかわ」を浮かび上がるようにした人が、多くのXユーザーを「ワァ……」させています。ねとらぼでは、このレンズを作った本人に話を聞いてみました。
ちいかわレンズを作成したのは、計画計画さん。これまでも、レンズのボケ改造や作品制作、それに撮影した写真などを投稿しています。
そんな計画計画さんが取り組んだのが今回のちいかわレンズ。このレンズを使って、電球などの小さな光をボカすと、その中にちいかわのイラストが浮かび上がってきます。可愛いんだけど、ちょっと不気味……!
投稿を見た人からは「走馬灯これがいい」「凄いな」といったコメントが送られた他、「最初癒されると思って見てましたが、徐々に怖くなってきました」など多くの反応を集めていました。
このユニークなレンズをどうやって作ったのか計画計画さんに聞きました。
計画計画さんによれば、今回のレンズは既存のものを改造して作ったそうです。一般的な写真撮影で出てくる“ボケ”は、レンズ内部の形状や模様が写り込んだものです。そこでしかるべき位置にちいかわのイラストを設置。再度組み立てることで、ちいかわが写り込むようにしたわけです。
では、なぜこのようなレンズを作ろうと思ったのか? 計画計画さんは以前からボケの改造サービスを行っており、あくまで「真面目に、ボケを写真的に美しくすることだけを目的」としてきました。しかし、レンズの仕組みは複雑かつ精密。価格もそこそこする、マニアックな世界です。
そこで「より多くの方々にボケの世界を見ていただきたい、感じていただきたい」と考え、今回のレンズを作成したのでした。
ちなみに、寄せられた反応の中では「悪魔の所業というコメントが好きです」とのこと。確かに、なんかダークな雰囲気もあるよね……。
ボケの魅力をたずねたところ「ピントがきちんと『合っている』写真が簡単に撮れるようになった現代で、ピントが『合っていない』表現にはまだまだ追求の余地があるように思います」「合っている状態の理想は概ねひとつしかありませんが、『合っていない』状態には無限の選択があります」「『合っていない』ことで『合っている』を支えられる。それもいろいろなやり方で」といった点を挙げてくれました。
最後には「多くの方々が、日々目にする素敵な写真や動画の「ボケ」の魅力を再発見していただけるとうれしく思います」と語ってくれました。
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