中国広東省広州市で、約1000万元(約2億1000万円)のマンションの品質に住人が怒りの声を上げている。

中国メディア・瀟湘晨報の19日付記事によると、このマンションは同市白雲区にある新世界雲耀。引き渡しから数カ月で少なくない問題が見つかったといい、最初に「発泡スチロールの壁」を発見した24階の台さんは18日の取材に「最も基本的な身の安全さえ確保されていない」との考えを示した。発泡スチロールの壁は子ども部屋で見つかり、子どもは部屋で寝るのが怖いと訴えたという。台さんの話では、少なくとも5戸で同じ問題が確認されている。

また、マンションの所有者代表を務める徐さんによると、壁以外に水漏れの問題もあり、数日前にはロビーの天井が落ちるトラブルもあった。所有者らは安全性に深刻な懸念を寄せており、開発業者に第三者機関による検査実施を求めているものの回答はないという。

他にもこのマンションでは「エレベーターのドアが閉まらない」などさまざまな問題があるといい、代表の徐さんは取材に対し、当局による厳格な検査を希望するとも語った。(翻訳・編集/野谷)

中国広東省広州市で、約1000万元のマンションの品質に住人が怒りの声を上げている。