せっかく苦労して作ったのに、「たたきつぶしたい」といわれてしまったという、「蚊の立体標本」がX(Twitter)で話題です。そう言われるのも納得の完成度。

【画像】蚊の標本の拡大写真

●完成度が高すぎたがゆえに

 投稿主はグラフィックデザイナーでフォトグラファーの山崎理(@yamazaki_design/崎の正しい字は異体字)さん。昆虫標本の制作・販売も活動の1つで、チョウなどの羽を広げてピン留めする一般的な標本ではなく、生きているときの姿に忠実な立体に残すべく取り組んでいます。

 蚊の標本もそのポリシーにのっとった作品で、あの細い足や触覚なども生き生きとした形で保存されています。足は四方へしっかり踏ん張る姿勢で固定されており、明らかに吸血のフォーム。精魂こもった作品とはいえ、目の前に置かれたらうっかり手を出してしまいそう。

 不愉快なまでにハイクオリティーな標本は、「『つぶしたい』はある意味ほめ言葉」「とんでもない神業」と話題に。「見るだけで殺意がムンムン湧いてくる」「そばに蚊取り線香置きたい」「台座を足の薬指型にしたい」などと、屈折した賛辞が多数寄せられています。

画像提供:山崎理さん

遠目に見ても、なんだかムズムズする……