親に束縛されたり虐待されたりした結果、「自分は恋愛などうまくいくわけがない……」と思ってしまっている女性がいます。でも、本当はそんなことないはずなんです。誰でも自由に恋を、自分の人生を楽しんでいいはずです。そこで今回は、そんな“毒親”から解放されて自分らしい恋を叶えるための方法をお伝えします。

■両親から離れて暮らし、家計を別にするのが理想

 毒親の本質はなかなか変わりません。なので、物理的に距離を置くのがオススメです。同居している人は、できれば別居して家計を別にしましょう。でも、ひとり暮らしはお金がかかります。どうしても無理な人は、同居しているとしても、家に多少は生活費を入れたり、スマホ代は自分で支払ったりするなど、「独立しています」「干渉しないで」という意思を示しましょう。

■毒親解決は第三者の手も借りてみて

 毒親自身は、自分が毒親とは気付いていないケースが多いです。なので、あなたがひとりで「これはやめて」「あれはやめて」と伝えても、なかなか伝わりにくいと思います。区役所や市役所などの公的機関には、必ずあなたのような相談事の窓口があるので、探して問い合わせてみましょう。ネット検索で無料相談窓口などを探すのもいいでしょう。ただし、中には商業主義の機関もありますので、個人情報の登録やリアル対面などは慎重にしてください。

■成功体験を積み重ねて“幸せ”の練習を

 毒親に育てられた子どもは、自分に自信を持てなくなります。「自分はどうせ誰からも愛される資格などない」「私程度の人間が幸せになれるわけがない」などと、自分で自分の未来の扉を閉ざしてしまいがちです。本来なら、誰もが恋をして幸せになっていいはずです。自信を取り戻すために、何か好きなことにチャレンジしてみてください。書道、ダンス、Kindle出版……楽しんで達成感を得るうちに自信を取り戻し、恋愛体質に一歩近付けますよ。

■心の病についての知識を身につける

 毒親は、なんらかの心理的ストレスを抱えているケースが多いです。また、毒親のもとで育ったあなた自身も、もしかしたら解離性PTSDなど、なんらかの精神的な病の可能性があります。なので、心理学の情報にまめにアクセスをして、自分なりの解決方法を探るのもひとつの方法です。いろんな毒親がいますし、いろんな“機能不全家族”があります。自分はどのタイプに当てはまるのかを知ることで、改善策がみえてくるのです。

■親と自分は別の存在。それを認識して生きてみる

 子どもの頃は、親の庇護のもとで生きるしかありませんよね。なので、逃げることすらままなりません。でも、大人になった今なら? いつでも自由に逃げ出せるはずなのです。物理的に逃げることが心の癒やしにもつながります。あまり距離を開けられない事情がある場合でも、どうか「親と自分は別の存在」と自分に言い聞かせてみてください。親は親。あなたはあなた。自分の思うように生きていいのです。

安藤房子(あんどうふさこ) 作家・恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。自己肯定感アップ術や詩作、色彩心理学を通したセラピーの他、姿勢改善や呼吸法、ストレッチやダイエット術など心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。食育インストラクターやパンシェルジュ(パンの資格)を持ち、恋に効くモテボディのためのレシピも考案。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テスト作成やメディアでMCなども。インスタ「恋に効く詩の世界」が人気。

アサジョ