「あれから僕たちは、カッコいい大人になれただろうか」──。放送中のドラマ『95(キュウゴー)』(テレビ東京系)には何とも意味深なキャッチコピーが踊る。主演を務めるのは、King & Prince・高橋海人。(※「高」は正式には「はしごだか」)
近年、多くのドラマに出演する高橋だが、俳優としての評判はというと…。
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■1995年の高校生役を熱演
『95』は1995年の東京・渋谷が舞台。大人の作った社会の仕組みやルールに抗い、大切なものを守りながら、がむしゃらに生きる高校生たちの青春を描いた物語だ。
出演者には、高橋や中川大志、松本穂香、細田佳央太、犬飼貴丈、GENERATIONS・関口メンディーなど、豪華なメンバーが揃っている。高橋は高校1年生までは成績優秀だったが、地下鉄サリン事件をきっかけに新たな道に進む主人公・Qこと広重秋久を演じる。
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■座長としての評判も良好
作中では、90年代に流行した「チーマー」と呼ばれる集団と乱闘するシーンも少なくない。高橋はそんなシーンにも気合十分で臨んでいたようだ。
あるテレビ局関係者は、「ハードなアクションシーンも多かったですが、高橋さんは納得行くまで何度もトライして細部までこだわっていたそうです。ですが、休憩中は共演者たちと連れ立って近くの飲食店に行くなど、和やかな雰囲気で撮影しています。高橋さんは座長として、良い空気を作っているみたいですよ」と話す。
近年、業界内では俳優としての高橋を高評価する声が増えているようで…。
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■「演じる役が広がった」
高橋は2021年の日曜劇場『ドラゴン桜 第2シリーズ』(TBS系)、22年のドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)、映画『Dr.コトー診療所』、23年のドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)など、話題作に多数出演している。
なぜ、これほどオファーが殺到するのか。「以前は爽やかな好青年役が多かったですが、ここ数年で演じる役が広がった印象です。『Dr.コトー診療所』では現実主義者の新人医師役、『だが、情熱はある』ではオードリー・若林正恭さん役、そして『95』では優等生ながら社会のあり方に葛藤する高校生役と、全く異なるキャラクターを演じました。高橋さんは感情表現が上手く、目の動きや声の出し方などで自然と見る人を惹きつけます」(前出・テレビ局関係者)。
特に、『だが、情熱はある』は若林の細かいクセや表情を取り入れ、若林本人が憑依したかのような演技が大きな話題になった。
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■「カメラがないところで…」関係者が告白
俳優としての“カメレオン”ぶりが評価されているようだ。巧みな演技は地道な役作りに裏打ちされている。
「ボクシング部の高校生役を演じた『未来への10カウント』では、撮影の合間にミット打ちしたり、家の風呂の中で息を止めてスタミナを鍛えたそうです。『だが、情熱はある』では、空き時間に若林さんのラジオやYouTubeを見て彼の話し方を身体に染み込ませ、本人にも会って熱心に質問していたといいます。テレビでは卒なくこなしているように見えますが、カメラが回らないところで誰よりも努力しているので驚かされますよ」(前出・テレビ局関係者)。
高橋が、俳優業で“気がつきゃトップ独走”する日も遠くない!?
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■執筆者プロフィール
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
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