高橋一生が主演を務めるドラマ「岸辺露伴は動かない」のシリーズ最新作「密漁海岸」(5月10日放送、夜10:00-11:00、NHK総合)の記者会見が22日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、高橋のほか、共演の飯豊まりえ、脚本・演出を務める渡辺一貴監督らが出席した。

【写真】記者会見で笑顔を見せる高橋一生

同作は、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした同名コミックが原作。相手を本にして、生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊な力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家の岸辺露伴(高橋)が、編集者泉京香(飯豊)とともに奇怪な事件や不可思議な現象に立ち向かう姿を描く。

今回、露伴が対峙するのは、伝説の幻のアワビ。露伴邸の近くにひっそりとオープンしたイタリアンレストランを訪れた露伴と京香は、供する料理で客の体の悪いところを改善させる不思議な力を持ったシェフのトニオ・トラサルディ(Alfredo Chiarenza)と出会う。するとトニオは露伴に、どんな病気でも治してしまうという伝説のヒョウガラクロアワビを手に入れようと密漁を持ちかける…というストーリー。

■飯豊「見ているだけでこちらも息が止まってしまうくらい」

水中での体を張ったシーンについて聞かれ、「肺は浮袋なんだなと実感しましたね。息を吐ききらないと体が沈んでいかないんです。でも吐き切るとカットがかかったあと上がってこれなくて。息ができなくて、一瞬で気を失いそうになりました」と苦笑いを浮かべながらも、「スタッフの皆さんのチームワークのおかげでとても臨場感があって芸術的なカットに仕上がっていると思います」と撮影を振り返った高橋。

また高橋の水中シーンの撮影を見学していたという飯豊は、「初めて自分が撮影していないところを見学させていただいたんですけど、“こういう風に作っているんだ”ってすごく感動しました。5メートルくらい潜られてましたよね? それを見ているだけでこちらも息が止まってしまうくらいすごくて(笑)。身体能力のすごさや皆さんのチームワークを目の当たりにして、改めていいチームワークで撮影させていただいているなと思いました」と語った。

■高橋「会った瞬間にトニオだと思いました」

さらに会見には、ゲストとしてトニオ役のAlfredo Chiarenzaが記者席からサプライズ登場。「トニオは原作でも人気のキャラクターなので少しプレッシャーを感じました。皆さんがこのエピソードを見て気に入ってもらえたらとてもうれしいです」とあいさつした。

そんなアルフレッドとの共演について高橋は「現場で会った瞬間にトニオだと思いましたね。日本語も完璧にこなしてくださっていましたし、とても安心してお芝居ができました」と話しアルフレッドの演技を絶賛。

また飯豊も「セリフの量も多くて、しかも日本語で大変なのに完璧にこなされていて、かなり努力をされているんだなと感じました。あと、トニオの衣装がすごくぴったりで原作のままだなと思いました」と笑顔で語った。

岸辺露伴は動かない」第9話「密漁海岸」はNHK総合5月10日(金)夜10:00-11:00に放送。BSプレミアム4Kでは、5月5日(日)昼1:00-2:00に先行放送される。

「岸辺露伴は動かない」第9話「密漁海岸」の記者会見に登場した(左から)飯豊まりえ、高橋一生、渡辺一貴監督/※ザテレビジョン撮影