自撮り・セルフィー・スマホ・スマートフォン

ユーチューバーが撮った写真の現場となったバーの経営者も、騒ぎに便乗。「調査結果をSNSでお知らせする」と発表して話題を集めていることを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。

 

■香港で撮った写真に「幽霊」?

タイ人とスイス人のハーフユーチューバーとして活動する女性Aさん(39)が、約2ヶ月前に香港を訪問。その際に立ち寄ったバーの前でミラーセルフィー(鏡越しの自撮り)を撮影したところ、予想もしていなかったものが写り込んだ。赤いセーターを着た女性がAさんの背後に立ち、肩に手を置いて正面を見据えていたのだ。

これに気づいたAさんは、YouTubeで経緯を公表。フォトボムの可能性があるかなど調べた上で「幽霊だと信じるようになった」と話し、その後に幸運に恵まれたなどと主張した。

 

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■バーのオーナーも調査開始

AさんがSNSで情報を拡散したところ、ユーザーの一部からは「(幽霊とされる)女性の顔が不気味」「怖い」という声があがったが、多くの人は「幽霊のわけがない」「これは絶対にフォトボムだ」と判断。「YouTubeの視聴回数を増やすための嘘だ」「デマを拡散するなんて…」といった批判コメントも、多数書き込んでいる。

また香港在住のタイ人の中には撮影現場を訪れる人もおり、バーのスタッフに話を聞くなどしているという。これを知ったオーナーは、さっそく店の前に設置してある監視カメラの映像を確認したというが、Aさんの訪問が2ヶ月前とあって、その日の映像は残っていなかったそうだ。

 

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■Instagramも話題に

オーナーは近隣の店にも映像提供を求める予定だと公表し、「写真の女性が人間なのか幽霊なのか。それを判断したい」と発表。今後については、Instagramで情報をアップデートする予定だという。

一部メディアは同オーナーについて「トレンドに乗っかったよう」と報じ、「店の宣伝とInstagramのフォロワー増加のチャンスとして利用しているようだ」と批判的に伝えている。

 

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■弁護士「実刑の可能性も」

同騒動に着眼したタイの弁護士ラチャポンさんはAさんの今後に触れ、「最長1ヶ月の実刑判決か最大1万バーツ(約4万1,803円)の罰金刑、もしくはその両方が下される可能性がある」と主張。その理由については、「嘘の情報で混乱を招いた」と説明している。

この指摘に感謝するネットユーザーもいるが、一部ユーザーは逆に猛反発。「Aさんの話がコミュニティに重大な影響を与えたとする事実はない」という主張を展開している。

果たしてオーナーは、人々が驚くような結果に行き着くのか。そちらにも、今後さらに注目が集まりそうだ。

「心霊写真が撮れた」と世間を騒がすユーチューバー 弁護士が実刑の可能性指摘