アイドルグループ「PASSPO☆(旧:ぱすぽ☆)」の元メンバーで振付師の槙田紗子さんが、自身主催のアイドルフェスイベント「サコフェス」で来場者間にトラブルがあったとして、4月22日にX(Twitter)で謝罪。イベント公式Xにも謝罪声明と状況を説明する文書が掲載されています。

【画像】運営によるいきさつ説明と謝罪

●2018年から続くアイドルフェス

 サコフェスは2018年から定期的に開催されているイベントで、振付師として槙田さんが関わったグループを中心に複数のアイドルグループが出演。4月21日のイベントはライブハウス豊洲PIT(東京)で開催され、「つばきファクトリー」「高嶺のなでしこ」「FRUITS ZIPPER」らが出演していました。

 しかし「SACOFES. UNIVERSE」のタイトルで開催された今回、イベント終了直後からSNSではあるファンが入場時に他の来場客から暴力を振るわれたと訴える投稿が拡散。また、この投稿が影響してか、当日には座席がなく整理番号順に入場し、任意の位置から鑑賞する形式のライブにおいて、最前列やスペースを陣取るファンや行為の呼称「最前管理」がトレンド入りし、問題性や過激化が議論されていました。

●「無事に」投稿を疑問視する声も

 これを受けイベント公式Xは22日、トラブルが起きた時点で認知し被害を訴えた来場者と話し合いを行っていたと公表。当人が警察へ被害届を提出したため警察へ引き継ぎを行った上で、「警察の指示の上で安全確認を行い、本公演を予定通り進行させていただきました」と当日の状況を説明しています。

 「制作会社・主催ともに警察からの調査に全面協力しております」とした上で、当初は「槙田紗子、ご出演アーティスト様への、ご意見やお問い合わせはお控えください」としていたものの、数時間後にあらためて謝罪文を掲載。運営・制作を担当した「ぴあ」と槙田さんの連名で「現在、運営スタッフ、事務所様、関係各所と連携をとり、警察への情報提供、協議ともにしっかりと対応してまいります」としました。

 同じタイミングで槙田さんもXを更新し、「SACOFES. UNIVERS入場時に関するトラブルについてのお詫び申し上げます(原文ママ)」「フェスを楽しんでくれたお客様、出演者様に嫌な思いをさせてしまった責任をとても感じています」と重ねて謝罪。一方で「警察の捜査の関係上、発信できないこともたくさんあります」「憶測などで出演者のみんなのことを傷つけるのだけはやめてください」と述べました。

 なお先に掲載されたぴあと連名での謝罪文には「お怪我をされたお客様へは改めてお見舞い申し上げます」の一文が含まれ、槙田さんの投稿は同投稿を引用する形式で公開されていたものの、声明には被害を訴えるファンへの謝罪がないことを疑問視する声も一部から寄せられています。また、トラブルを認知していながら当日イベント終了直後に「(イベントは)無事に終了いたしました」と投稿していたことも、批判を招いています。

槙田紗子さん(画像は槙田紗子公式Instagramから)