中国の日本研究における最大の学術団体「中華日本学会」が20日、江西省南昌市で2024年年次総会ならびに「“百年の変局”が深まる中での日本と中日関係」と題した学術シンポジウムを主催しました。会議は中国社会科学院日本研究所と南昌大学が共同で運営し、全国各地の40以上の科学研究機関、大学、出版社、メディアから約100人が参加しました。

開幕式では、中国社会科学院の趙志敏秘書長があいさつし、「日本は中国の重要な隣国であり、国際的な戦略構造の変化に影響を与える重要な力だ」とした上で、日本研究をしっかり行うことの重要性を強調しました。さらに、中国の日本研究が今後向かうべき方向性として、「問題意識を強め、正しい方向に向かって、独自の知的体系を構築するとともに、系統的思考を確立し、グローバルな視野で日本研究を深化させるよう」期待を示しました。

南昌大学副学長の呉丹教授は、「中日友好事業は両国と両国の人々、ひいてはアジアおよび世界の平和と安定にとっても重要な意義がある。中日関係が航路やレールから外れず、意見の相違を乗り越え、共同の発展を求め、中日の戦略的互恵関係構築を推進することが、中国の日本研究の重要な使命だ」と指摘しました。

中華日本学会会長である高洪研究員は席上、学者たちが歴史から精神的な栄養を汲み取り、中国の日本研究事業に生命力を保たせるよう努力してほしいと学者たちを激励しました。

開幕式に続き、元駐日中国大使で中日友好協会の程永華常務副会長が基調講演を行いました。程副会長は、「近年の中日関係は一連の複雑で敏感な要素に直面しており、重要な節目にさしかかっている」と述べ、「中日双方は両国の指導者が合意した重要な共通認識に基づき、対話を強め、相互信頼を増進し、意見の相違に適切に対処し、協力を深化させるべきだ」と強調しました。その上で、中華日本学会が中国の日本研究界の学術共同体として、これに向かって積極的な役割を果たすよう期待を示しました。

会議では、日本の政治経済情勢と社会の発展、日本の国際戦略と対外関係、日本の対中政策と中日関係、地域・国別研究の視点からの日本研究などをテーマに分科会が開かれました。さらに、「日本式現代化の経験・教訓と啓示」「日本の海洋戦略の進化とモデルチェンジ」などのテーマにフォーカスしたフォーラムも同時に開催されました。

中華日本学会は、中国各地の日本研究者からなる民間学術団体として、1990年2月20日に発足しました。学会は創立以来、毎年各種さまざまな学術交流行事を開催してきました。最近の学術成果である書籍『平成時代:日本の30年の発展の軌跡と展望』は中国社会科学院イノベーションプロジェクトの“2022年度重大科学研究成果”に入選しています。なお、2025年度の年次総会は北京で開催されるということです。(提供/CRI)

中国の日本研究における最大の学術団体「中華日本学会」が20日、江西省南昌市で2024年年次総会ならびに「“百年の変局”が深まる中での日本と中日関係」と題した学術シンポジウムを主催しました。