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レンジローバー史上初のEV

英国の自動車メーカーであるJLR(ジャガーランドローバー)は、新型EVの「レンジローバー・エレクトリック」の新たな画像を公開した。

【画像】英国SUVブランドの伝統を受け継ぐ次世代EV【新型レンジローバー・エレクトリックのプロトタイプを写真で見る】 全7枚

今年末の発売に向けて開発が最終段階に入っており、マイナス40度にもなる北極圏でテストを行う様子が写っている。車両はプロトタイプだが、ほぼカモフラージュのない状態で全体像が披露されるのは初めて。

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JLRが公開したレンジローバー・エレクトリックのプロトタイプ    JLR

黒一色に塗られたプロトタイプは、2022年から販売されている内燃エンジン搭載のレンジローバーとほとんど違いがないように見える。

レンジローバー・エレクトリックは、シリーズ初のEVモデルである。JLRは、「モダニズムのデザイン言語により、レンジローバーの血統に忠実である」とし、従来モデルとはわずかな違いしかないことを示唆している。

同様のアプローチはメルセデス・ベンツにも見られる。Gクラスの新しいEV版では、内燃エンジン版とほぼ同じデザインになるとされている。

開発の現段階では、過酷な条件下でのトランスミッション、電気モーター、電子機器の性能にフォーカスを当てている。JLRは、社内で組み立てられたバッテリーと電気駆動装置(EDU)を使用する最初のモデルであることを強調している。

また、従来のABSベースのトラクション・コントロール・システムではなく、ソフトウェアにより各車輪のスリップを正確に管理し、「車輪のトルク反応時間を約100ミリ秒からわずか1ミリ秒に短縮した」という。その結果、「あらゆる路面でトラクションが最大化」されるとのことだ。

しかし、800Vの高電圧システムを採用することを除いて、具体的な仕様詳細や性能数値はまだ明らかにされていない。

JLRは昨年12月にレンジローバー・エレクトリックのウェイティングリストを公開し、今年2月までに1万6000人以上の「関心」を集めたとしている。

このウェイティングリストは、正式な予約というよりは興味を持っていることを示すものだが、JLRのエイドリアン・マーデルCEOは「顧客の強い関心に興奮している」と述べた。


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