ヨドバシカメラマルチメディアakiba

東京・秋葉原ヨドバシカメラマルチメディアAkiba(以下、アキヨド)1Fで初開催されている「キャピック製品即売会」が盛況だ。

この聞き慣れぬ「キャピック製品」という単語、じつは全国の刑務所、刑務支所で受刑者が作った製品のことを指す。一体、どんな商品が売られているのか、「即売会」好きの記者は現場に立ち寄った。

 
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■『マル獄』のロゴがおしゃれ

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JR秋葉原駅「昭和通り口」改札側の店頭コーナーに設置された「キャピック製品即売会」スペース。20日から開催されており、本日26日22時にて終幕となる。ブースには「函館刑務所」「千葉刑務所」など強烈なインパクトを放つワードが看板として貼られており、人々の目を集めていた。

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人気は、北海道・函館刑務所で作られた〇マークの中に「獄」が書かれた「マル獄シリーズ」。前掛けやスマホなどを入れられるポシェット、紙袋などの商品展開で「『マル獄』のロゴがおしゃれ」というキュートなキャッチフレーズが添えられている。…おしゃれとは。

 

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■3万円近い商品まで

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そのほか、革靴やまな板、とっくり、文鎮、恵比寿様の置物、キティちゃんデザインのだるまバーベキュー用のコンロなど取り扱いは幅広く、価格はだいたい1,000〜10,000円前後と安い。

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高価な商品としては、生花を飾る「紫檀の花台」が29,570円。上品な日本家屋や高級旅館にありそうな代物で、素人目にもその造りは繊細に見える。かっこいい。

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■さすがメイドインジャパンだな

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商品ジャンルがかなりバラバラなので、フリーマーケットを見ている感覚に陥り、予想以上に楽しい。さすがメイドインジャパンというか、どの商品も高品質で、外国人観光客が興味深げに商品をあさっていたのもうなずける。

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一部商品はすでに売り切れ状態のようで、反響は上々のようだ。ちなみにヨドバシのゴールドポイントカードを使用すると13%の還元対象商品となっており、これもおさえておきたい。

 

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■売り上げはどうなるのか?

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同即売会を運営しているのは、公益財団法人「矯正協会」。今回の秋葉原でのイベントを企画した同協会の刑務作業協力事業部にその狙いを聞いた。

「受刑者は日々、職員の指導のもと所内の工場等で刑務作業を実施しています。製品売上げの一部は犯罪被害者支援団体の活動に助成しており、大きな意義があるのです。アキヨドでの開催は初めてですが、反響が大きく賑わっていると伺い、大変嬉しく思っています」(刑務作業協力事業部・桜井さん)。

ちなみに函館刑務所、千葉刑務所など、そのエリアによって“得意分野”はあるのだろうか。

「各地の刑務所勤務の職員が商品を企画しますので、その場所によって変わります。土地の特産品を扱うケースも多く、商品の違いを売り場で感じられると思います」(桜井さん)。

記者をはじめ、秋葉原フリークたちは、「即売会」という言葉に極めて弱い。「キャピック製品即売会」と秋葉原の掛け合わせはじつに賢いとも感じた。

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