セリエA第34節が27日に行われ、ユヴェントスミランが対戦した。

 今シーズン、セリエAではここまで18勝10分5敗の成績で勝ち点「64」を積み上げ、3位につけているユヴェントス。23日にはコッパ・イタリア準決勝セカンドレグのラツィオ戦を1-2で終え、2戦合計スコア3-2で2シーズンぶりの決勝進出が決定。コッパ・イタリアのタイトル獲得、そして来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保すべく、シーズン終盤戦を戦っている。

 一方、ミランはここまで21勝6分6敗の勝ち点「69」で現在2位。22日に行われた前節では、インテルとのミラノ・ダービーに1-2で敗れ、目の前で宿敵に優勝を決められた。ヨーロッパリーグ(EL)でもローマに2戦合計1-3で敗れ、ベスト8敗退が決定。現在セリエAでは2試合、公式戦では4試合未勝利が続いているが、勝ち点差「5」で3位につけるユヴェントスにその差を縮められるわけにはいかない。

 ユヴェントスはグレイソン・ブレーメル、アドリアン・ラビオ、ドゥシャン・ヴラホヴィッチらがスターティングメンバーに並んだ。コッパ・イタリアラツィオ戦から中3日ということも相まってか、フェデリコ・キエーザやウェストン・マッケニーらはベンチからのスタートとなった。一方、ミランはタイアニ・ラインデルス、ラファエルレオンオリヴィエ・ジルーらが先発入り。GKマイク・メニャンがウォーミングアップ中に負傷したため、ゴールマウスはGKマルコ・スポルティエッロが守る。

 試合は立ち上がりから落ち着いた時間が続き、両チーム無理をして陣形を崩すことはなく、まずは守備から試合に入っていく。拮抗した展開のなかで、枠内シュート、決定機の数は限定されたまま前半も終盤に差し掛かったが、前半アディショナルタイムにはユヴェントスがゴールを脅かす。敵陣でボールを奪ったヴラホヴィッチがユスフ・ムサに倒され、ボックス手前左寄りの位置でフリーキックを獲得。このフリーキックをヴラホヴィッチが自ら蹴ると、ゴール右下を狙った一撃は枠を捉えたが、ここはGKスポルティエッロが弾き出した。

 前半はこのままスコアレスで終了。後半へ入ると立ち上がりの50分、ユヴェントスがチャンスを作る。ペナルティエリア左でダニーロからの縦パスを受けたフィリップ・コスティッチがうまくターンし、思い切り良く左足を振り抜く。GKスポルティエッロが弾いたこぼれ球にダニーロが詰めたが、またも守護神が好セーブを見せてゴールを許さなかった。

 その後、ミランもR・レオンの突破からゴールへ迫る場面も作ったものの、なかなか良い形でフィニッシュまで持ち込めない。終盤に入るとユヴェントスが試合の主導権を握り、途中出場のフェデリコ・キエーザやアルカディウシュ・ミリクらを中心にゴールを脅かしたが、ミランの守備陣もGKスポルティエッロを中心に最後までゴールを割らせなかった。

 試合はこのままタイムアップ。セリエAの試合に限定すると、現在2試合連続ドローが続いていた3位ユヴェントスと、直近2試合を1分1敗で終えていた2位ミランの直接対決は、両者譲ることなくスコアレスドローで終わった。

 次節は5月5日に行われ、ユヴェントスは敵地でローマと、ミランはホームでジェノアと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ユヴェントス 0-0 ミラン

【得点者】
なし

ハイライト動画】セリエAの上位対決はスコアレス

直近2試合未勝利のユーヴェvsミランはスコアレスドロー [写真]=Getty Images