誤って口にすることで、嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こしてしまう、有毒植物。

中には、一般的に食べられる野菜や山菜と、見た目が似ているものがあるのをご存じでしょうか。

アウトドア家庭菜園などで、野草などを採取して食べる機会が多い人は、注意が必要です。

有毒植物に関して、農林水産省が注意喚起

農林水産省が運営するX(Twitter)アカウントでは、食用の野菜や根菜と見間違えやすい、有毒植物を紹介。

実物の写真とともに見分けるポイントなどを解説し、注意喚起をしました。

野菜のニラと間違えやすい有毒植物として、スイセンを挙げています。

見た目がかなり似ているニラとスイセンですが、ニラの葉には、特有の強いニオイがあるのだそうです。

葉の断面は、スイセンがV字型なのに対し、ニラは平らになっているので、ここも見分けるポイントの1つ。

また、スイセンには大きな球根があるので、根元を比較するのもいいでしょう。

スイセンの葉の写真

スイセン

ネギやニラの仲間であるギョウジャニンニクは、イヌサフランという有毒植物に似ているとのこと。

ポイントとして、ギョウジャニンニクは強いニンニク臭があります。また、根元の部分に、赤い網目状の皮が付いているので、ニオイとあわせて見分けてくださいね。

シャキシャキとした食感が特徴の山芋は、グロリオサという花の球根と間違えやすいといいます。

グロリオサの球根の写真

グロリオサの球根

簡単に折れて、断面が糸をひく山芋に対し、グロリオサの球根は折るのに少し力が必要で、断面も糸をひかないそうです。

また、見た目にも違いがあり、山芋は全体にひげ根がありますが、グロリオサの球根にはひげ根がないのだとか。

農林水産省は、確実に食べられるものかどうかが判断できない場合には、「採らない、食べない、売らない、人にあげない」と注意を促しています。

自分や家族の命を守るためにも、これを機に、有毒植物の特徴や見分け方を覚えておきたいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
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※写真はイメージ