去就に注目が集まるリヴァプール所属のエジプト代表FWモハメド・サラーだが、現時点では残留の可能性が高いようだ。29日、『スカイスポーツ』や『アスレティック』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 現在31歳のサラーは2017年夏にリヴァプールへ加入。ユルゲン・クロップ監督率いるチームですぐさま主力に定着すると、右ウイング(WG)を主戦場に公式戦通算346試合に出場し、210ゴール88アシストをマークしている。プレミアリーグではこれまで3度に渡って得点王に輝き、チャンピオンズリーグ(CL)やFAカップ、カラバオカップ制覇にも大きく貢献。在籍7年目の今シーズンもここまで24ゴール13アシストを記録している。

 リヴァプールの“絶対的エース”として君臨しているサラーだが、現行契約が2025年6月末までとなっていることや、ユルゲン・クロップ監督の退任に伴いクラブが変革期を迎えることなどから、今夏の移籍市場での退団の可能性が浮上。昨年夏にも移籍の噂が挙がったサウジ・プロフェッショナルリーグからの関心が報じられ、今シーズン終了後の去就には注目が集まっている。

 しかし、この度『スカイスポーツ』や『アスレティック』が報じたところによると、現時点でリヴァプールサラー売却の意思はなく、選手本人も退団の意向を示していないとのこと。関心を寄せているサウジ・プロフェッショナルリーグ所属のクラブも、今夏の移籍市場でのオファー提示にはそれほど積極的ではなく、契約満了後のフリートランスファーでの獲得を検討しているようだ。

 リヴァプールとしては、リチャード・ヒューズ氏にスポーツディレクター(SD)職が引き継がれ、フェイエノールトのアルネ・スロット監督の就任が濃厚視されているクロップ監督の後任が正式に決まり次第、サラーの去就についての最終的な決断を下したいと考えているという。

リヴァプールとの契約が2025年6月末で満了となるサラー [写真]=Getty Images