今シーズン限りでアスレティック・ビルバオを退団する主将MFイケル・ムニアインが、ファンとクラブに向け手書きでのメッセージを送った。29日、クラブ公式サイトが映像付きで、その様子を伝えている。

 現在31歳のムニアインは、アスレティック・ビルバオの下部組織から2009年7月に16歳7カ月11日の若さでトップチームデビュー。クラブの公式戦最年少出場記録を樹立し、以降は最年少得点記録も更新して同年12月にプロ契約を締結した。その後はワン・クラブ・マンとしてプレーを続け、これまでクラブ歴代2位となる公式戦557試合に出場し、75ゴール57アシストを記録。今月6日には悲願のコパ・デル・レイ(国王杯)優勝を成し遂げ、24日に今シーズン終了後の退団を発表した。

 12歳でアスレティック・ビルバオの下部組織に入団してから、約20年間を“ロス・レオネス”に捧げてきたムニアイン。前主将であるマルケル・スサエタ氏からの腕章継承や2度のスーペルコパ・デ・エスパーニャ優勝、そして2度の前十字じん帯の大ケガに主要大会では5度の準優勝と、クラブと苦楽をともにした“王様”がペンを片手に別れの手紙を綴った。

「別れはカップ戦の決勝のPKのようなものだ。ためらってはいけない」

「言葉を受け取り、慎重に置き、足場を固め、6歩後退し、前進し、心を込めて書く。その言葉は『ありがとう』だ」

「エスケリック・アスコ(バスク語で“どうもありがとう”)」

「愛しい、愛しいアスレティック。僕はあなたのことをいつまでも愛している」

イケル・ムニアイン

今シーズン限りでアスレティック・ビルバオを退団するムニアイン [写真]=Getty Images