5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返る企画「昔のインターネット発掘!」。今回は、YouTubeに2020年に公開された、水面の描写が美しいアートの制作過程を映した動画を紹介します。

【画像】完成した絵画

●水面が美しすぎる肖像画

 YouTubeに動画を投稿したのは、水を描くのが大好きだというフロリダの画家・Lena Danya(@LenaDanya)さんです。まずは薄くベージュに塗ったキャンバスに、ブラウン系の絵具で、女性の輪郭と風に揺れる海面の様子を描いていきます。

 影を入れてぼかし、さらに光の筋を細い筆で入れていきます。気の遠くなるような塗りの繰り返しで、夕日を背にした水着姿の女性のいるリアルな風景を描写していきます。

 実はこちらの絵画は、2018年に描きはじめたものの一度中断され、2019年の夏に再開。さらに11月に再び中断し、その後、2020年についに完成したという作品でした。Danyaさんは制作を何度も中断した理由について、「巨大なキャンバスに小さな筆で膨大な量の描き込みをする作業が、あまりに時間がかかりすぎて、どうにかなってしまいそうだったから」と明かしています。

 完成した絵は、柔らかそうな水面に今すぐ飛び込めそうなほどのリアリティー。まるで窓の向こうに本当の海があるかのようです。

 動画は結果、1000万回以上の再生回数と、50万件以上の“いいね”を獲得。「大好きだ!」「最高の時間だった。ただ、すごい」「傑作を見ることができて光栄です」と多くの称賛が寄せられています

画像引用:「Lena Danya」

あまりに細かい描写