「うちの地元、何もないよ」と言ったように、人は往々にして誇張した表現を用いるもの。野暮を承知で言えば「何でも売ってる」と言われる店も、実際に「何でも」売っているワケではない。

しかし現在X上では、ハードオフ店頭に並んだ衝撃の商品が話題に。多くのユーザーから「本当に何でも売ってる…」と、驚きの声が上がっているのだ。

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■これ売り物だったのか…

今回まず注目したいのは、Xユーザーのペンギンさんが投稿した一連のポスト。

「あぶない、お金持ちだったら買ってた」と意味深な文章の綴られた投稿、ならびにツリー投稿には、ファンシーな生き物たちが乗った「乗り物遊具」の写真が添えられている。

いずれも百円硬貨を入れると作動する大型遊具で、遊園地やデパートの屋上などでお馴染みの存在。

そのため、ハードオフも「100円遊具コーナー」をオープンしたのかと思いきや…なんと、これらは純然たる「売り物」として展示されていたのだった。

 

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■「サティの屋上思い出す」などエモい声が…

ハードオフの要塞

ホビーオフの掲出した値札によると、リスとウサギの乗った「ようちえんバス」は88,000円、クマと電話機が特徴的な「BEAR’S PHONE」は99,000円、2頭の子グマを愛でる男性を模した「森のアンクル」は121,000円(全て税込価格)…と、いずれも文字通り「桁違い」の金額。

ハードオフの要塞

さらにはアニメ『アンパンマン』や『ポケットモンスター』など人気作の遊具も完備しており、完全に隙の無い布陣である。

金額もさることながら「遊園地などにしかないはずの大型遊具が普通に売ってる」という信じがたい、且つ夢のような光景はネットユーザーに衝撃を与えており、件のポストは投稿から数日足らずで8,000件近くものリポストを記録。

Xユーザーからは「サティの屋上を思い出す」「祖父の家にこれあったら、孫は尊敬しますね」「こんな物まで売ってるのか…」「880回乗れば元がとれる?」など、驚きの声が相次いでいた。

ハードオフの要塞

ポスト投稿主・ペンギンさんに詳しい話を聞いたところ、これらの光景は「ハードオフの要塞」として知られる「エコタウン八王子大和田店」にて目撃したものと判明。

そこで今回は、ハードオフやホビーオフを運営する「株式会社ハードオフコーポレーション」に、これらの商品に関する取材を敢行することに。その結果、驚きの舞台裏が明らかになったのだ…。

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■この店舗、本当に無敵すぎる

レトロな雑貨を集めるのが趣味で、様々なオフハウス店舗に通っているというペンギンさん。

今回の遊具を発見した際の心境については「子供の頃、デパートの屋上で遊んだのを思い出しました。今では殆ど見かけなくなってしまいましたがとても懐かしく、置ける場所やメンテナンス等も考慮して『お金持ちだったら欲しいな』と思い、ポストしました」と振り返っている。

遊具の買取・販売の経緯について尋ねると、ハードオフ担当者からは「以前からお付き合いのあった、とある施設から『閉店する』という話からのご相談を受けておりました」「スペースの問題があり、通常の店舗ではなかなか取り扱いが難しいという中で『大和田店であれば受け入れができそう』と、話が進みました」との回答が。

なお同店では過去にも、ゲームセンターで見かけるアーケードゲーム機動戦士ガンダム 戦場の絆II』や『太鼓の達人11』筐体が当然のように販売される様子が目撃され、大きな話題となっていた実績があるのだ。

ハードオフの要塞

担当者は「買い取り事例については、通常の買い取りでは年に1回もない案件ですが、過去には、店頭でもお持ち込みはありました」とも補足しており、ユーザーからしても「この店舗なら買い取ってくれるはず」という、絶対の安心感があるのだろう。やはり「ハードオフの要塞」の二つ名は、伊達ではない。

 

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■実際に購入した人物も…

ハードオフの要塞

商品の状態に関し、ハードオフ担当者は「小銭を入れての動作確認をして頂けます。故障している箇所や、不具合なども個体により多少ありますが、当社によるメンテナンス技術もありませんので、現状をご確認のうえでご購入して頂きます」と説明する。

ハードオフの要塞

また、購入後の輸送に関してもハードオフで手配・運搬は行っていないため、トラックの手配や荷下ろしなど、購入者のほうで手配する必要があるため要注意。

存在するだけで異様なインパクトを放つ商品群は多くの人々の目に留まり、連日X上で話題となっていた。そんな中、1人の男が立ち上がる。

…そう、ユーチューバーはじめしゃちょーである。

ハードオフの要塞をエンジョイしきったはじめしゃちょーは、最終的に遊具の購入を決意するのだが…驚愕のオチが待っている動画を、ぜひチェックしてみてほしい。遊具購入の際の、参考になるはずだ。

 

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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