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 ある時は駅長、ある時は店番、またある時は自宅警備員働く猫たちは世界中で活躍しているのである。

 今回はそんな世界の職業猫たちの中から、コロンビアメトロ職員として勤務する「ミシ」という名前の猫をご紹介しよう。

 実はこの猫、駅の近所の家に引き取られた飼い猫なのだが、どうしても駅が好きで、連れ戻してもまた駅に戻ってきてしまうのだという。

【画像】 最初は探検するだけのつもりだった

 コロンビア第二の都市メデジン。ミシは2年前、この街の公共機関である「メデジン・メトロ」の終着駅、ヴィラ・シエラ駅近くにある家に引き取られてきた猫だった。

 メデジン・メトロは「メトロ」と名前がついているが、実は地下鉄のことではない。鉄道やトラム、ロープウェイを含めた交通機関全般のことを指しており、ヴィラ・シエラ駅はロープウェイの終着駅。展望台と直結していて、夜景もキレイな公園になっている駅だ。

 ミシはすぐに新しい家や家族に慣れたが、そんな彼が駅に興味を惹かれるのに長くはかからなかった。冒険好きなミシは、ある朝家を抜け出すと、こっそり駅の探検に出かけたのだ。

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 駅構内を物珍しそうに歩き回っていたミシは駅員に発見され、構ってもらい、抱っこされてご満悦。すぐ近所に住んでいると知った駅員たちは、彼を家に送ってくれた。

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駅の非公式マスコット兼押しかけ職員に就任

 翌日も、その翌日も、ミシは駅に通い続けた。彼が近所の有名人、いや有名猫になり、ヴィラ・シエラ駅の非公式マスコットとなるまで、それほど時間はかからなかった。

 そして今月20日、メデジン・メトロのX(旧Twitter)アカウントは、ミシの一人称視点での投稿を開始した。

やあ、ボクの名前はミシ。ヴィラ・シエラ駅の職員ニャ。

 ボクはピークの時間帯以外は、涼しい床でまったりするのがお気に入り。駅のみんなはボクを甘やかして、食べ物だってくれるんだ。

 そしてボクのことを可愛いって言ってくれるお客さんには、一緒に写真を撮ることを許可してあげてるニャ!

ライフワークバランス充実の猫生を満喫中

 ラッシュアワーの時間になると、ミシは改札口で任務に就く。ロープウェイの様子をチェックし、駅員さんのサポートをし、すべてが順調に行われているかどうかを確認して回るまでが彼の任務。

 そして夜になり最後のパトロールが終わると、ミシは自分の家に帰り、家族といっしょに休息をとって明日の仕事に備えるのだ。

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 メデジン・メトロコロンビア国内でも最先端のテクノロジーを駆使した交通機関で、ICカードも導入されているそうだ。というか、コロンビアでは首都のボゴダにも今のところメトロはないらしい(2025年に開通予定だとか)。

 メデジン・メトロとヴィラ・シエラ駅周辺の様子はこんな感じ。散歩してたら駅員のミシにも会えるかな。

Medellin - Tran
via de Ayacucho, Metrocable Linea H - Barrio Villa Sierra

References:Hard-Working Cat Visits Train Station Every Day To Assist During Rush Hour / written by ruichan/ edited by parumo

 
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どうしても駅が好き。自主的に駅に毎日勤務するようになった近所に住む猫