3日、明治安田J1リーグ第11節のセレッソ大阪vs北海道コンサドーレ札幌がヨドコウ桜スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。

前節の横浜F・マリノス戦のドローにより首位を奪還したホームのC大阪。2度リードを許す展開も、好調レオ・セアラの2得点で追いつき、連敗を回避した。ルーカスフェルナンデスと田中駿汰は古巣対戦となった中、小菊昭雄は2選手を入れ替え。香川真司がベンチスタート、カピシャーバがベンチ外となり、柴山昌也とジョルディ・クルークスが先発した。

対するアウェイの最下位・札幌は、前節の湘南ベルマーレ戦で3点差を追いつかれてしまい、今シーズン2勝目をあげられず。3試合連続のドローとなった。首位チーム相手に改善が求められるペトロヴィッチ監督は最終ラインに変化を加え、家泉怜依がJ1初スタメンに。菅大輝も先発復帰した。

立ち上がりは両チーム共に攻めあぐねるが、よりゴールに近いのはホームチーム。柴山がファーストシュートを放つと、18分にはレオ・セアラがGK菅野孝憲との一対一を迎える。しかし、ボックス右の角度のないところからのシュートはGK菅野にセーブされた。

反撃の糸口を見出したい札幌は25分、右クロスに鈴木武蔵が頭で合わせていく。すると27分、その流れから先制点を奪う。

GK菅野のロングボールから一気に前線へ向かうと、右ポケットに走り込んだ浅野雄也へスパチョークがスルーパス。左足のシュートにはGKキム・ジンヒョンが反応したが、弾ききれずに転がったボールがそのままゴールラインを割った。

さらに29分、札幌にまたも好機が訪れる。押し込む中、近藤友喜がボックス右角付近からクロスを上げると、鈴木がヘディングシュート。これは惜しくも左ポストに直撃した。

前半のうちに追いつきたいC大阪は、レオ・セアラが左サイドから独力でゴールに迫るも、GK菅野の思い切った飛び出しでシュートまで持ち込めず。ルーカスフェルナンデスも右足で狙っていくが、枠を捉えきれない。

札幌の1点リードで迎えた後半、C大阪は左サイドのジョルディ・クルークスから早速チャンスを作る。左足のクロスにボックス内まで走り込んでいた登里享平が頭で合わせるが、うまくミートしきれず、ボールはゴールの右へそれていった。

先に動いたのはやはりC大阪。小菊監督は一気に3枚替えを行い、香川、北野颯太、為田大貴をピッチに送り込む。

するとその香川のパスを起点に早速チャンスが生まれる。レオ・セアラが最終ラインの裏へ抜け出し、右サイド毎熊晟矢へ展開。ゴール前に飛び込んだルーカスフェルナンデス折り返しに合わせたが、シュートは左に外れた。

リズムを掴み始めたC大阪は、71分についに同点。右サイド抜け出したルーカスフェルナンデスがボックス内で倒されてPKを獲得。レオ・セアラの左下を狙ったシュートはGK菅野に読まれていたが、わずかに届かずネットを揺らした。

今回もリードを守りきれなかったペトロヴィッチ監督。近藤に代えて長谷川竜也、菅に代えて中村桐耶を続けて投入し、流れを取り戻しにかかる。

後半アディショナルタイム直前には、青木亮太が右ポケットから枠内シュート。その直後、今度は青木のクロスに浅野が飛び込んだが、合わせきれずゴール上に外してしまう。

試合終了直前には香川にシュートチャンスが訪れたが、相手DFの身体を張ったブロックに阻まれ、1-1のまま試合終了。勝ち点「1」にとどまったC大阪は再び首位から陥落し、札幌は4試合連続のドローとなった。

セレッソ大阪 1-1 北海道コンサドーレ札幌
C大阪
レオ・セアラ(後26)
【札幌】
浅野雄也(前27)