洗濯機の『風呂水機能』。実際どのくらい節約になるのか、使い勝手はどうかなど、気になる点が少なくありません。お風呂の水で洗うことに、抵抗感を抱く人もいるのではないでしょうか。

そこで、パナソニックに『リアルな節水事情』『気になる洗浄力』『洗濯機の風呂水機能の使い方』について聞いてみました。

洗濯機の風呂水機能、節水効果はどれくらいなのか

風呂水の使用で、一体どれくらい節水効果が期待できるのでしょうか。

「洗濯物が多いほど、一度の洗濯で多くの水量を使います。今回はパナソニックのタテ型洗濯機12㎏モデルを例に、節水効果について説明させていただきますね。

<洗い>の工程では、全行程の中で最も多く水を使用します。そのほとんどに風呂水を利用することで、最大約70ℓの節水となります。

<すすぎ>の工程では、すすぎの1回目で風呂水を利用するので、<洗い>と合わせて、合計で最大約130ℓの節水となります」

洗濯の全行程で必要な水の量は約200ℓ、うち約130ℓを風呂水でまかなえるということは、約65%の節水効果があるということが分かりました。

衣服の汚れは風呂水でもきちんと落ちるのか

節水効果のはよく分かりましたが、気になるのが汚れの落ち具合です。実際のところどうなのか、パナソニックの担当者に回答いただきました。

「水道水を使用した場合との洗浄力の違いは以下の2点が挙げられます」

・風呂水が温かい場合は、洗剤が溶けやすく皮脂が分解されやすいため汚れが落ちやすくなる場合もある

・衣類に付着している皮脂を分解する洗剤成分が、風呂水に含まれる皮脂をも分解しようとするため、洗浄力が多少落ちることもある

多少の変化はあれど、洗浄力については基本的に大きな問題はないようです。

洗濯機の風呂水機能の使い方は

節水効果があって汚れもきちんと落ちるなら、ぜひ積極的に使用していきたいものです。最後に、洗濯機の『風呂水機能』の使い方についても教えていただきました。

・運転前に「風呂水ホース」を湯船に入れる

・『風呂水』を利用する設定をする

「この2点以外は、基本的に普段の使用方法と同じです。パナソニックの洗濯機の場合、<洗い>のタイミングと、<すすぎ>の2回あるうちの1回目に風呂水を利用します。

<すすぎ>1回目で風呂水を利用し、2回目に水道水を使用することで、水道水のみで洗う場合と同等の洗い上がりを実現しています」

ちなみに『風呂水』は<洗い>のみ利用、<すすぎ>まで利用、どちらにするかを設定で選ぶこともできるそうです。

毎日使う洗濯機。65%も節水効果があると分かれば、お風呂の残り水を捨ててしまうのはもったいないですね。エコにもなる『風呂水機能』、これからどんどん活用していきたいです。


[文・構成/grape編集部]

出典
パナソニック
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