海兵隊にも配備されているんですね。

前線防空用の「ストレラ10」の発射映像

ウクライナ国防省は2024年4月28日、自軍の対空ミサイルシステム「ストレラ10」がロシア軍機を撃墜したと発表、その映像を公開しました。

「ストレラ10」は、1970年代旧ソ連が開発した車載式の前線防空用ミサイルシステムです。装軌式、いわゆるキャタピラ駆動の装甲車体(MT-LB汎用装甲車を流用)に、全周旋回式の地対空ミサイル発射機を組み合わせており、ミサイルは最大4発まで搭載できます。

誘導方式は熱源を感知して追尾する赤外線誘導方式のほかに、TVモニターによる画像誘導方式も併用する複合式で、これによりフレアなどの欺瞞にも惑わされにくくなっています。

映像では、ウクライナ兵らが射撃準備をするところから始まっており、その後目標に向けて発射し、直上で命中するまで捉えられています。

撃墜したのはロシアの偵察ドローンだそうで、撮影は第35海兵旅団とのこと。この部隊はウクライナ南部のへルソン州などで戦っており、隷下に防空大隊を擁していることから、おそらくここに配備されている装備と思われます。

ウクライナ軍の「ストレラ10」地対空ミサイルシステムの発射の瞬間(画像:ウクライナ国防省)。