石原さとみ亀梨和也が、5月5日に東京・テレビ朝日で囲み取材に応じ、放送中のドラマ「Destiny」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の撮影裏話や後半の見どころなどについて語った。

【写真】互いに黒のシックなスタイルで登場した亀梨和也と石原さとみ

同ドラマは、石原が主演を務め、脚本を吉田紀子が手掛けるオリジナルラブサスペンス。検事の奏(石原)は、大学時代に真樹(亀梨和也)ら4人の仲間たちと青春を謳歌していたが、仲間のカオリ(田中みな実)が死亡したことで一変してしまう。彼らの運命を狂わせた事件から12年後、奏は再び過去と対峙することになる。第4話では、12年前の事件の真相が明かされ、奏は「環境エネルギー汚職事件」について調べるべく、かつて父・英介(佐々木蔵之介)の部下だった新里(杉本哲太)と会う。

亀梨和也「ぜいたくな時間を過ごさせてもらっているな」

――初回見逃し配信数が2024年4月クールのドラマで第1位に輝いた感想は?

石原:うれしいです! 今の時代、どこでも見られるという環境が整っているからこそ、隙間時間に見たいと思ってもらって選択してもらえるというのがすごくうれしいです。数字が全てではないですが、頑張って作ってきた皆さんが喜べるご褒美のような感じがします。

亀梨:オンエアで楽しんでもらえるのはもちろん、配信という形でも楽しんでもらえるというのは、放送中ということで鮮度がある中で周りの人たちと楽しんでもらえているというのが非常にうれしいです。結構、他の仕事の現場の人たちもシンプルに作品を楽しんでいてくれて、僕自身にとってもすごくぜいたくな時間を過ごさせてもらっているなというふうに感じています。

――完成した作品を見て感じたことは?

石原:撮影中はあまりモニターチェックを見ていなくて、どういう映像なのか、どういう角度で撮られていたかが分かっていなくて、私たちは芝居だけっていう感じだったんですけど、オンエアを見て「こんなにきれいな映像なんだ」と映像美にすごく驚きました。長野での撮影では、「景色がこれだけきれいなんだから、私が見た景色がこのまま映ればいいのにな。伝わったらいいな」って思ってたんですけど、(放送で)伝わってました(笑)。

亀梨:僕は台本では知っていたんですけど、(第4話の放送で杉本)哲太さんが出てきて「おぉ、哲太さん!」って思いました。自分の参加していないシーンの積み重ねも結構多かったりするので、台本上での想像でしかないものが一つ一つ画となって見られるので、その辺はすごく楽しく見させていただいています。

■ディスカッションを重ねて丁寧に作り上げた作品

――4話までの放送内での撮影秘話を教えてください。

石原:真樹がなんで奏の住所を知っているのか、というのは確認取りましたよね? 「ねぇ、怖くない?」って(笑)。台本にもなかったんですよ。

亀梨:結局、祐希と俺(真樹)がつながってるっていうね。その辺の台本の解釈の擦り合わせというか、シンプルに疑問があったら質問し合ってましたね。

石原:しかも、すごく優しいのが「ちゃんと答えられるように台本を読み返した」って言ってくださったんですよ!

亀梨:違うこと言っていたら「こいつ全然読んでねぇな」って思われるから。

石原:そんなこと思わないよぉ(笑)。「読み返してみたんだけど、こう思う。後の展開がこうだから、逆算したらこうだから」って! 優しくないですか?

亀梨:いやいやいや。石原さとみの質問ですから!

石原:特にこの2人はそういうシーンが一番多かったんですよね。だから、監督も交えてすごくディスカッションは重ねました。

亀梨:第4話の、みんなで集まった後の「少し歩かない?」というところも、どれくらい歩いたのかというところまでみんなで詰めながら作りました。

石原さとみ「『何その優しさ~』って!」

――亀梨さんのイケメンな部分を感じた瞬間は?

石原:優しさや思いやりから来るイケメン度が高い方だなと思うんですけど、あるシーンの撮影を私の事情で延期しなきゃいけなくなった時がありまして、申し訳なく思いながらお伝えしていたら、「あそこのシーンは時間がたってから撮りたかったから(延期になって)良かった」って言ってくれて、「何その優しさ~」って! そういうことがたくさんある方です。

――石原さんのかわいい部分などグッと来た瞬間は?

亀梨:“かわいい”は日々ですし、何より長年ずっと第一線で活躍されているのが腑に落ちるところがたくさんありました。現場での居方であったり、作品に向ける熱量であったり、メリハリの素晴らしさも。だらっと熱く長くではなく、瞬発的に必要なエネルギー対する向き合い方と抜け方の緩急はすごいなと思いました。

石原:そういえば、真樹の部屋で2人がキャッキャしているシーンで、亀梨さんがモニターを見つめて「さすがだな」ってずっと言ってたんですよ。

亀梨:そうそう! さすが石原プロなんですよ。本番では亀梨じゃなく真樹として受けているから、亀梨の感覚に戻ってモニターを見た時に「やっぱすげぇな!」と思って。男性からもそうだけど、女性からも「かわいい」「きれい」って言われる方じゃないですか。それが納得できるっていうか。もうね、なんて言ったらいいんだろう…。とにかくすごいんですよ(笑)。

石原:何それ! 語彙力…。

亀梨:亀梨で受けられなかったのが、ちょっともったいなかったなと。「カメラテストの時くらい、2割くらい亀梨を残しておけば良かったな」って思いました。

――第5話の見どころをお願いします。

亀梨:第1部の完結というところで、この第5話から新たに最終回に向けて大きな流れが生まれる中でのスタート地点になるので、ここはしっかり楽しんでいただけたら、より一層最終回に向けて作品を深く楽しんでいただけるんじゃないかと思います。ぜひご覧ください。

石原:第5話は、真樹と貴志(安藤政信)と奏の3人がそろうシーンがあるんですよ。もうヒヤヒヤなんですけど、そこを見てほしいですね(笑)。あと、事件の真相のある部分が明らかになるのですが、それが分かった上で「ここから最終回に向けてどうなっていくんだろう」と勢いづくところで結構重要だと思うので、ぜひ見てほしいです。

◆取材・文=原田健

囲み取材に応じた亀梨和也(写真左)と石原さとみ/撮影:原田健