5月第1週の北米映画市場では、夏に向けての興行がスタートしたようで、興行収入は前月の減少傾向からはようやく回復。しかし、好調な幕開けといえるほどの成績にはなりませんでした。

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興収ランキングで初登場1位を飾ったのは、ライアン・ゴズリングと、「ブレット・トレイン」「ワイルド・スピード スーパーコンボ」のデビッドリーチ監督がタッグを組んだアクション「フォールガイ」(ユニバーサル)。1980年代テレビドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」を映画としてリメイクし、危険な陰謀に巻き込まれたスタントマンの戦いを描いています。

大怪我を負い、一線から退いていたスタントマンコルト(ゴズリング)は、復帰作となるハリウッド映画の撮影現場で、監督を務める元恋人ジョディと再会します。そんななか、長年にわたりコルトスタントダブルを請け負ってきた因縁の主演俳優トム・ライダーが失踪。ジョディとの復縁と一流スタントマンとしてのキャリア復活を狙うコルトは、トムの行方を追いますが、思わぬ事件に巻き込まれます。ジョディ役のエミリー・ブラント、トム役のアーロン・テイラー=ジョンソンに加え、トムのアシスタント役でステファニー・スー(「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」)が共演。サウス・バイ・サウスウエスト映画祭(SXSW2024)で上映され、批評家たちの好評を得ましたが、週末3日間の興収は2850万ドルにとどまりました。ちなみに、製作費は1億5000万ドル以上と予想されています。

劇場公開25周年を記念し再上映された「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」(20世紀スタジオ)は、2位に登場。ディズニープラス6月5日から配信される新ドラマシリーズ「スター・ウォーズ アコライト」の新映像とともに上映されました。週末3日間で興収800万ドルをあげ、25年の歴史のなかで、累計興収は5億ドル近くに達しています。

4位デビューを飾ったのは、1992年刊行の小説をもとにしたホラー「Tarot(原題)」(ソニー)。タロットカード占いの神聖なルールを破ったグループが、カードに閉じ込められた邪悪なものを解き放ち、恐怖に襲われるさまを描いています。スペンサーコーエンアンナ・ハルバーグがメガホンをとり、批評家たちからの評判は芳しくなかったものの、週末3日間で、製作費の半分以上に匹敵する興収650万ドルをあげました。

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