話題の本や映画について友人や家族に「面白かった場面や感想を聞く」という行為をしたことがあるhとは多いだろう。しかし実は、「どこが面白かった?」「何が面白かった?」と聞かれるのが嫌だという人が一定数存在しているようだ。一体どうして嫌だと感じてしまうのか、世間の声を見てみよう。

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●実は本や映画の感想を聞かれるのが苦手…



 感想を聞く側は、相手がどう感じたのかを知りたかったり、内容を詳しく聞きたいという素直な気持ちから質問しただけにすぎない。そのため、「どうして嫌なのかわからない」「そもそも嫌だってことに気づいてなかった」という人も。

 一方この質問を苦手に感じる人が多くあげる理由としては、「言語化するのが苦手」というもの。ネット上には「そんなに分析して鑑賞してるわけじゃないから、そう聞かれると困る」「感想をいちいち言葉にするのが苦手なんだよね」といった意見が多数寄せられていた。「『面白い』をそれ以上深堀りしてないから、『どこが』と聞かれても困る」と困惑する声も。

 もう1つが、「威圧っぽく感じてしまう」という理由。聞き方によっては「こんなもの面白くないのに、どこが面白いの?」と言われたように感じたり、「相手が詳しい人だと、『正解の答え』を言わなくちゃいけない気がして怖い」という人もいるようだ。

 他にも「文学とか映画の感想って、かなりパーソナルな部分だから気軽に共有したくない」「余韻に浸っていたいのに、現実に引き戻される」など、心の中に踏み込まれたくないという意見もある。

 逆に作品を鑑賞して言語化するのが好きな人や、得意な人たちはこの感覚が分からない人も多いようで、「今まで普通に聞いちゃってた。深く感想を話すのが楽しくないという意見もあるのか!」「これは反省しないとな」と驚いた様子。ちなみに読書感想文が苦手だったという人からも、「まさにこれが苦手だった理由だ!」とのコメントも上がっていた。

 他にもSNSでは、「相手の意見を聞きたいなら、自分の感想を先に言ってあげると良い」「『おすすめ度はどのくらい?』とか、聞き方を工夫したら会話しやすいのでは」とのアドバイスも続出している。

 意外と様々な意見があがる「どこが面白かった?」問題。苦手な人もいることを知った上で、聞き方を少し工夫してみるのが有効なようだ。(フリーライター・井原亘)

■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
その聞き方嫌だと思われてない!?(画像はイメージ)