スポーツイベントを観戦することで人は幸せな気持ちになるという。観客の脳内で快楽ホルモンが出ることが科学的に判明。熱心なサポーターである必要はないそうだ。

また、サッカーラグビーといった試合で大勢の観客とゲームを楽しむことで、個人にコミュニティや所属の感覚が生まれ満足感を得るという。

早稲田大学の佐藤晋太郎准教授は、2万人以上の人々を対象に研究を実施。スポーツファンはそうでない人に比べメンタルヘルスが良い評価となり、スポーツイベントの動画を見ると、人の脳の報酬系の中心を担う箇所が非常に活発化することがMRIスキャンで判った。

佐藤准教授は研究誌スポーツ・マネージメント・レビューにこう綴っている。

「報酬回路の脳の活動が増加することは幸福や快楽の感情と解釈することが可能です」
「今回の結果は人気のスポーツを見ることでウェルビーイングが改善される可能性について重要な見識を与えてくれています」
「その関係性は、毎日スポーツを見ることで強化される可能性もあり、1日にスポーツを見る時間が長いほど、その人のウェルビーイングへの影響も顕著になっていく見込みもあります」