スマートホームの相互運用性規格策定を目指す団体CSA(Connectivity Standards Alliance)は5月8日(米国時間)、通信規格「Matter」の「1.3」をリリースしたと発表した。新たにEV充電器や電子レンジなど、多数のデバイスタイプを追加した。

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 「エネルギーレポート」機能の追加で、例えば電気自動車(EV)の充電装置メーカーはユーザーに手動で充電を開始/停止したり、安価に充電できるタイミングを自動設定できるようにする機能を提供できるようになる。また、漏水、凍結検知器のサポートも可能になった。

 新たにサポートされる家電は、電子レンジオーブンクックトップ(コンロ)、レンジフード、洗濯乾燥機。例えば調理器の調理時間の設定や温度設定が可能になる。

 テレビ機能も改善され、例えばロボット掃除機が動かなくなった、洗濯が終わったなどの通知をテレビや画面付きデバイスで確認できるようになった。

 また、「Scene」のサポートで、ユーザーは目的のシーンに合わせてデバイスを構成し、1つのコマンドで操作できるようになる。例えば、多数の照明のそれぞれの色と明るさを複数のシーンにまとめておき、1コマンドで目的のシーン向けに変更できる。

 Matterは2019年12月に発表された規格。スマートホームデバイスはプラットホームを横断してシームレスに統合され、安全で信頼できるものであるべきであるという理念に基づいて構築された。現在、Google、Apple、Amazon、IKEASamsung Group、LG Electronicsを含む数百社の企業が参加している。