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9日放送のNHK連続テレビ小説虎に翼』で、寅子(伊藤沙莉)らが、高等試験(司法試験)の口述試験に臨んだ。Xでは、この試験で「女性にだけ聞かれる質問」に怒りや疑問の声があがった。

 

■口述試験で「結婚の予定は?」

2度目の高等試験に臨んだ寅子らは、筆記試験を突破し、次の口述試験へ進む。試験に備えて練習する中、よね(土居志央梨)の回答に、先輩の中山(安藤輪子)は「もう少し優しいお顔で答えたほうがいいんじゃないかしら」とアドバイスする。

「必要なのは法知識の正確さ」と反発するよねに、昨年の口述試験で不合格だった久保田(小林涼子)は、前回の試験の際に「今後、結婚の予定はあるのか」と問われたことを明かす。久保田は「その質問は、試験に関係ないのでは」と面接官に反論してしまったと打ち明ける。

 

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■「どう答えれば」「今でも聞かれる」

この「結婚の予定」の質問に、Xでも「『結婚の予定は?』にどう答えれば正解なの? 多くの女性が普通に結婚するのに、面接試験で『予定はありません』とか表向きの答えをするのが正解とされるのは本来おかしい」「『結婚の予定は?』って男性には聞かないよね」「平等な社会を作っていくはずの法曹界も、結局『女性らしさ』を求めたのかな」と疑問の声が。

さらに、「私が就活生のときですら聞かれた」「私が新卒で就職してたときでも何度も聞いたあのセリフ…」「出た…! 今でも聞かれるあの質問。あると答えれば落とされやすくなり、ないと答えれば『どうして』と突っ込まれ、『可能性はないと言えるのか』とさらに詰められる理不尽な質問…」「面接のときに『聞いちゃいけないんだけど』と言いながら結婚の予定を聞かれました。 枕詞付ければ良いってもんじゃないんだが。 今でもあるんだ」との意見もみられた。

 

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■「100年前が舞台のドラマとは思えん」の声も

また寅子は、昨年の筆記試験で女子部の面々がかなりの手応えを感じていたことを笹山(田中要次)に話していたところ、それを聞いた桂場(松山ケンイチ)から「同じ成績の男と女がいれば、男をとる。それは至極真っ当なこと。かなりの手応えなどと言っているうちは受かりはしない。誰をも凌駕する成績を残さなければ」などと言われたことを思い出す。

これにも、「『同じ成績なら男の子をとる』『(女性ならば)ずば抜けていないと』という価値基準、そして面接で“女性だけ”結婚予定や育児に関することを聞かれるの、ホントに現代まで続いてるよ?」「これは現代を生きる女性たちの話でもあるんだよな…さすがに減ってきているとはいえ…」「令和6年なう。まだ起きてるよね、こんな時代錯誤と女性差別発言」「これってほんと100年前が舞台のドラマとは思えん」といったコメントも見受けられた。

『虎に翼』現代でも聞かれる、面接の“あの質問”に視聴者モヤッ 「理不尽」「どう答えれば正解なの?」