1月にローマ指揮官を退任したジョゼ・モウリーニョ氏は、ポルトガル代表監督のオファーを断ったことに後悔の念を抱いているようだ。9日、スペイン紙『スポルト』が『EA Sports Korea』のインタビューに応じた同氏のコメントを引用して伝えている。

 これまでポルトチェルシーインテルレアル・マドリードマンチェスター・ユナイテッドトッテナムなどのビッグクラブで監督を歴任し、数々のタイトルを獲得してきたモウリーニョ氏。2021年夏に指揮官へと就任したローマでは、初年度からヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)を制覇すると、2年目となる昨シーズンはヨーロッパリーグ(EL)で決勝進出を果たした。しかし、今シーズンは開幕から不安定な戦いを露呈し、クラブが9位につけるなか1月に監督を解任された。

 インタビューに応じたモウリーニョ氏は、母国であるポルトガル代表監督就任の可能性について、「そのチャンスは2度あった」と過去にオファーがあったと告白。続けて、「2022年カタールワールドカップ後、最後のアプローチを断ったときは複雑な気分だった」と当時の心境を明かし、「私はローマに残ると決めたが、それは間違いだったと思う」と決断への後悔を口にしている。

 また、「ポルトガルは素晴らしいチームで、最高のチームの一つでありベスト5に入る」と評価。一方、「それは分かっていたが、ローマとファンとの素晴らしいつながりを感じていたから、そのような決断を下すことは望まなかった」と同クラブに残留した理由を説明した。

 さらに、「ポルトガル代表監督への招待はすでに2回受けているが、3回目も来ると思うし、受け入れるつもり」と将来的な指揮官就任を示唆しつつ、「私が自由に扱える世代がこの世代と同じくらい強いことを願うだけだ」と述べている。

1月にローマの指揮官を退任したモウリーニョ氏 [写真]=Getty Images