Datadogは5月10日、AIOps(IT運用のためのAI)機能群にITイベント管理を追加したと発表した。Datadogや既存のサードパーティの監視ツールからすべてのアラートイベントと重要なシグナルを統合し、相関させ、単一のダッシュボードに集約するという。これによりアラート疲れが軽減されるため、チームは問題の改善に時間とリソースを集中させることが可能になるとのこと。
○ITイベント管理の概要

同社のAIOps機能は根本的な原因をプロアクティブに特定して、インテリジェントなイベント相関によってノイズを削減し、迅速に対策を講じることができるという。

ITサービス管理機能を顧客の既存エコシステムに統合することで、すべてのサービスとアプリケーションにわたり、イベントのインテリジェントな相関、重複排除、観測可能なコンテキストを持つイベントの強化により、担当者の迅速なトリアージ能力を高めるとのこと。運用チームは根本的な原因の全体像を把握し、問題への対応・修復を行うことを可能としている。

今回、追加されたイベント管理機能はサードパーティのツールと同社のアラート・変更イベントを単一のダッシュボードに集約して、ツールの乱立を解消し、調査を簡素化するほか、取り込まれたイベントを構成管理データベース、または運用スプレッドシートからビジネス固有のデータを自動的に強化し、一貫性のあるタグ付けにでイベントを正規化したり、AIOpsのベストプラクティスを強化するための新しいタグを作成したりすることができる。

また、AIを活用したインテリジェントな相関機能でアラート疲れと重複作業を削減することができ、重要な業務に集中することが可能なことに加え、トリアージのワークフローを自動化してケースのエスカレーションと優先順位付け、適切なITサービス管理ツールでのチケットの作成、またはトリアージへの通知の自動化で調査時間を短縮するという。
(岩井 健太)

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