晩婚化が進む現代、人口動態統計を見ても初婚年齢がどんどん上がっていると分かる。平成25年の段階で男性が30.9歳、女性が29.3歳となっており、平成5年の男性28.4歳、女性26.1歳と比べるとその変化は明らかだ。
これだけ晩婚化が進むと、「生涯独身で過ごそうかな」と考える人も増えてきているように思うが、今回はかなり過去に遡り、歴史上で生涯独身を通した偉人はどの程度いるのかをまとめてみた。
「教えて!goo」に寄せられた質問、「『生涯独身』だった偉人」に対する回答を取り上げながら、生涯独身で過ごした偉人たち紹介しよう。
■芸術家には独身者が多い!?
上述のQ&Aにはさまざまな偉人の名前が集まっていたが、
「アンデルセン、ベートヴェン」(mimidayoさん)
「ギュスタブ・モローという画家が生涯独身だったみたいです」(toppo2002さん)
「映画つながりで小津安二郎」(kazuki33さん)
「シューベルトです。定住もしていなかったようなので」(tougarashiさん)
と、芸術家の名前が多く目立った。上記以外にも調べてみると音楽界ではブラームス、作家ではカフカ、モーパッサン、スタンダール、ゴーゴリも独身だったという。
あの巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロも独身で生涯を終えたそうだ。少し変わったところがあると言われる芸術家は結婚に向かないのだろうか?
ちなみに芸術家ではないが映画評論家、「淀川長治」(usa-rxさん)も独身を通したそうだ。
■天才学者、発明家も独身者が多い!?
次に回答のなかで目立った偉人は、学者、発明家だった。芸術家に負けず劣らず変わり者の印象があるが、
「飛行機を発明したライト兄弟も二人ともそうです」(First_Noelさん)
「アイザック・ニュートン」(noname#3096さん)
「ドイツの数学者ヒルベルトは、結婚すると数学ができなくなると信じており、自身が独身だったのはもちろん、他の数学者が結婚するのにもケチをつけた」(ranxさん)
といった例が紹介されている。他にも調べてみると、平賀源内、ショーペンハウアー、ニーチェ、キルケゴール、カントなども独身を通したそうだ。実に大物ぞろいである。また、芸術家と学者の顔を持った偉人、
「ルイス・キャロルもそうでしょう。この人は、数学者であり、文学者でもあった人です。『不思議の国のアリス』は、有名」(h13124さん)
という回答もあった。
■その他の偉人たちは?
もちろん芸術家や学者、発明家以外にも、さまざまな分野に独身を通した偉人がいる。
「マザー・テレサ(中略)…ナイチンゲールも独身でしたね」(kuma-oさん)
「イギリスのエリザベス1世」(ranxさん)
「上杉謙信」(nozomi500さん)
「宮本武蔵」(odd-artさん)
言うまでもなく、上述した偉人たちの裏側には、“結婚をした偉人たち”が山のようにいるわけだが、独身を通した偉人のなかに憧れの人がいれば、自伝でも手にとって読んでみてはどうだろうか? 結婚について、何かためになる言葉を残しているかもしれない。
坂本正敬(Sakamoto Masayoshi)
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