31日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比4.87ポイント(0.16%)安の3086.81ポイントと続落した。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
 製造業の成長鈍化が懸念される。寄り付き直後に国家統計局などが発表した製造業購買担当者景気指数(PMI)は、4月の50.4から5月は49.5に低下した。景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んでいる。朝方は嫌気する売りが限定されたものの、上値は重く、指数は後場途中からマイナスに転じた。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。経済対策の期待感が相場を支えた。市場の一部からは、「指標悪化で当局は経済対策を強める」との声も聞かれている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、素材の下げが目立つ。鉄鋼の新疆八一鋼鉄 (600581/SH) が2.3%安、セメントの安徽海螺水泥(600585/SH)が2.1%安、化学品の万華化学集団(600309/SH)が1.5%安、非鉄の廈門タングステン業(600549/SH)が1.3%安で取引を終えた。
 ハイテク株もさえない。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.3%、半導体装置メーカーの吉林華微電子(600360/SH)が4.2%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が1.2%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.1%ずつ下落した。エネルギー株、インフラ建設株、公益株、証券株なども売られている。
 半面、軍事関連株は高い。空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が3.7%、衛星開発・運用の中国衛星(600118/SH)が3.1%、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が2.5%、軍用電子機器の中国海防(600764/SH)が1.7%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が1.4%ずつ上昇した。海運株、不動産株、銀行株、医薬株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.83ポイント(0.73%)安の249.01ポイント、深センB株指数が6.79ポイント(0.59%)安の1137.24ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)