「相良宗介」は、幼少期より戦争の絶えない地域で育ち、戦争の世界しか知らずに過ごしてきました。生まれは日本ですが、赤ん坊の時に乗っていた船が沈没し、「カリーニン」によって救出されます。この時に宗介の母親は深手を負い、幼い宗介をカリーニンに託すと、自らは沈んでいく船に身を投げます。

 そうして保護された宗介は、日本に送還されることはなく中東の戦闘地域へ送られ、ゲリラとして訓練を受けた後に敵側としてカリーニンの前に現れます。数年後に強襲潜水艦「トゥワハー・デ・ダナン」の隊員として再会を果たし、徐々に普通の人間としての見聞と常識を学び、成長していく宗介。今回はそんな「相良宗介」の魅力を追ってみたいと思います。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■幼少から実践を経験したプロフェッショナル

 彼は、物心が着いた頃から常に過酷な環境に身を置いていました。そのため、生き残る術として戦争のノウハウを学び、同年代では並ぶもののないほどの実力を身につけます。特にAS(アームスレイブ)と呼ばれるロボットの操作は他に類を見ないほどの腕前で、その実力は世界中の名だたるASの実力者の中でも飛び抜けています。

 しかし、一方で普通の世界にはなかなか適応できずに、常に周りを警戒している様子は普通の高校生としては異様で、度々要に注意されています。これもひとえに戦争しか知らなかった彼の境遇のせいでしょう。

■度重なる心労と葛藤

 宗介は「千鳥要」と出会うことで、普通の高校生としての生活に徐々に溶け込んでいきます。ぎこちなさは残るものの、それは宗介自身にもいい影響を与えています。しかし、用心のためにおこなっている突飛な行動(爆弾や催涙ガスの使用)が、なぜ周りから注意されるかわからない・・・という心労も相当なものだったでしょう。

 物語の中で、宗介は自身に課せられた重圧に負けそうになり、任務を放棄してしまいます。そんな姿を見かねた要から激を飛ばされ、宗介はなんとか自信を取り戻します。そして、それまで以上の大きな成果を上げることに成功するのです。葛藤や苦しみを乗り越えて、彼の心が人間として成長していく様こそ、この作品の魅力であり、「相良宗介」の魅力(のひとつ)であるといえるのはないでしょうか。

■一人の人間として成長していく様

 要は宗介のことを「ヘタレ」「弱虫」と言う一方で、「とっても強い」「やさしい」とも評価しています。それは彼女自身も宗介を必要としているからこそ。宗介も要に対して信頼を置いています。ちなみに、次第に宗介も要のことを想うようになっていくのですが、あからさまにそうした仕草を出すことはありません。そうした中で宗介の成長は、要の学校への潜入任務からわずか半年の間に大きく現れます。上官であるカリーニンからも「予想以上の効果」と言わしめたほど。

 宗介のかつての仇敵である「ガウルン」が宗介と再開した時に、彼は「随分不抜けた」と吐き捨て、「あの頃のお前は実に魅力的な目をしていた」と、幼少の頃の宗介(戦争に染まりきっていた宗介)の心が今では見る影もないと酷評します。しかし、裏を返せばそれは、宗介自身の人間としての成長の証でもあります。そんな大きな成長を魅せてくれる「相良宗介」の魅力、ぜひご自身の目でお確かめ下さい。


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★記者:もんきち(キャラペディア公式ライター

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