主人公「浦飯幽助」の“幼馴染以上恋人未満”の関係である「雪村螢子」。本作のヒロインという立場でありながら、物語が進むにつれて出番が少なくなっていく不遇の存在。しかし、幽助が生きていくうえでの支えは彼女に間違いないのです。今回はそんな螢子ちゃんの魅力をご紹介したいと思います。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■学級委員を務めるビンタの得意な優等生

 成績優秀、スポーツ万能で周囲からの信頼も厚いため、学級委員兼幼馴染として素行の悪い幽助のお目付け役を担っている彼女。周囲から幽助との付き合いを止める様進言されたこともありますが、本人は全く気にしていません。得意技は皿屋敷中1番の不良と恐れられる幽助をも倒す強烈なビンタ。その実力は桑原も「(教師になるなら)生徒には使うな」と注意する程です。

 実家は雪村食堂という食事処。父親から「いつまでたっても上手くならない」と評価されている料理の腕ではありますが、幽助は「うまい」と言いながら食べていますので、プロには負けても良い奥さんにはなれそうなレベルなのでしょう。結局、苦手なものはないという完璧女子といえます。

■幽助にとっての唯一無二の存在

 幽助が生き返ることを決めたのは、自分の通夜で泣く螢子の姿を見たからでした。その後も火事に巻き込まれた螢子を助けたり、螢子にプロポーズしたりと、態度には出さないが幽助なりの愛し方で大事にされていたといえます。

 そして、幽助にとって螢子の存在は生きる理由であり、指針でもあります。螢子は螢子で、怒ったり殴ったりしても、いつも幽助のことは気にかけています。幽助が突然魔界に行くと言い出した時には、静かな怒りを見せ幽助を振りました(明日から3年間いなくなると言われれば誰でも怒りますよね・・・)。

 しかし、その後のプロポーズには、呆れつつも断っていない上に、3年間待っててほしいという言葉を何だかんだで受け入れています。両者の思いが通じ合っていることは明白で、螢子が教職の道に進みながら、幽助のラーメン屋を幸せそうに手伝う未来がありありと見えます。

■ヒロインなのに・・・

 最初のうちは螢子自身が敵に誘拐されたり、朱雀の使いに襲われたりと、色々事件に巻きこまれていましたが、暗黒武術会以降は幽助を遠くから見ている、もしくは幽助が何かの事件に巻き込まれているらしいということしか知らず、出番も減ってしまいました。

 ヒーロー、ヒロインの組み合わせならば、ヒロインのピンチにヒーローが駆けつけて敵をやっつける、がベタな展開だと思いますが、そんなお決まりの展開がなかった事もまた幽☆遊☆白書の特徴と言えるのではないでしょうか。主人公の事件現場に居合わせないヒロイン。出番は少なくとも存在は大きい。それが「雪村螢子」なのです。


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★記者:あきにゃん(キャラペディア公式ライター)

(C)冨樫義博集英社・フジテレビ・スタジオぴえろ

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