1月17日8月18日の期間で行われている「ジャパンユース プーマ スーパーリーグ(JYPSL)」は、将来を担うユース年代の選手たちを対象に、独自のリーグ戦を行うことでより一層の強化・育成を図ることを目的としており、クラブユースや有力校が多数参加する大会となっている。

文=安藤隆人

 中京大中京の3年生DF重松勇樹は、177センチと上背はないが、身体能力と戦術理解度の高さを駆使し、最終ラインを束ねる。

「代えのきかない選手。彼がうまく守備をまとめてくれることを期待している」と岡山哲也監督が期待を寄せるように、相手の状況を的確に読み取って、抜群のポジショニングとカバーリング、一対一の強さを発揮する。空中戦も強く、陸空においてチームの一番の要塞になる。

「相手に合わせたり、状況に応じてフォーメーションを変えられるのが、今年のチームの強み」と岡山監督が自信を持って言えるのも、4-4-2、3-5-2、3-4-3と相手と状況に応じて変化するフォーメーションの中、最終ラインにいる重松が、それぞれ適したプレーをしっかりとこなすからこそ。まさにチームの総司令官だ。

中京大中京3年のDF重松勇樹 [写真]=兼子愼一郎