SFやミステリーといった文芸分野を中心に、様々な名作を世に送り続けてきた早川書房が、創立70周年を記念して「ハヤカワ文庫補完計画」と題し、名作全70点を新訳・復刊・新版で刊行している。

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これは、1945年8月に創設し、今年で創立70周年を迎えることを記念して行われているプロジェクト。3月から開始され、その作品ラインナップが続々発表されている。

いま読むべきラインナップ!
3月に発売された山下智久さん主演のドラマ化で話題の『アルジャーノンに花束を』の新版を皮切りに、2016年3月まで、目の離せないラインナップを予定しているという。

現在発表されている中には、『たったひとつの冴えたやりかた』や『輝くもの天より墜ち』などの名作を手がけ、いまだ根強い支持を集める作家であるジェイムズ・ティプトリー・ジュニアさんの本邦初訳作品『星々の宝冠(仮題)』。



アンドレイ・タルコフスキーさんの映画『惑星ソラリス』の原作であるスタニスワム・レムさん『ソラリス』の新装版。

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「人類補完計画」の言葉のもととなった作品であるコードウェイナー・スミスさんの『人間の再発見 〈人類補完機構〉全短篇(仮題)』の初訳作品。

アニメ「キルラキル」の元ネタとなったと言われるバリントン・J・ベイリーさん『カエアンの聖衣〔新訳版〕』といった現在47作品までの刊行が告知されている。

いずれも、早川書房の、あるいはSFやミステリーの歴史を彩ってきた作品であるだけに、その期待は大きい。これからの刊行スケジュールとラインナップの発表にも要注目だ。

『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』フィリップ・K・ディック 新装版カバー