アニメーション監督・原恵一さんの作品を上映する「原恵一監督2本立て」が、5月9日(土)から5月15日(金)の期間中、東京・品川にある映画館・キネカ大森にて開催される。

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本上映では、直木賞作家・森絵都さん原作の『カラフル』(2010)、原監督初の劇場公開作品である『エスパー魔美 星空のダンシングドール』(1988)が、2本立てで上映。

いずれも高い評価を得たアニメーション映画で、5月9日(土)には、原さんの最新作『百日紅』が公開される。

大人が泣ける 原恵一監督のアニメーションの世界


河童のクゥと夏休み』や「クレヨンしんちゃん」の劇場版シリーズなど、大人が泣けるアニメーション作家として評価の高い、原恵一監督。

カラフル』は、自殺をして息を引き取った中学3年生の小林真の体の中に、主人公である「ぼく」の魂が入り込み、「ぼく」が「小林真」として生きる姿を描く。

思春期を迎える少年の繊細な心と、その葛藤を見事に描き出した本作は、「第35回アヌシー国際アニメーション映画」で、長編作品部門の特別賞と観客賞を受賞している。

ちなみに今回は、35mmフィルムで上映。ホームシアターでは味わえない、劇場で見るフィルム映像の深い味わいは、原監督の作風をより引き立ててくれるだろう。



一方の『エスパー魔美 星空のダンシングドール』は、原さんの監督デビュー作。2014年に発売された、アニメ版のDVD-BOXではじめてDVD化を果たし、当時から「大人が見ても泣ける」作品として、ファンの間では貴重な名作として知られていた。

当時子どもだった人も、大人になった今、再び本上映で原監督のアニメを鑑賞することで、昔とは違った深い感動が待っているかもしれない。

原恵一監督作品『カラフル』