運転免許取得シーズンのこの時期、よく耳にするのが指導教官の厳しさ。免許取得までに散々怒られた記憶を持つ人も多いのではないだろうか。「教えて!goo」には、「教習所教官の態度について」と題するこんな質問が寄せられていた。

教官の横柄な教え方に腹を立てている質問者は、「初の場内運転で失敗したりすることがあっても当然だとおもいませんか?(中略)… 何故態度がデカくなるんでしょうか?(中略)…サービス業なんだから態度よくしろとおもいますね」と書き込んでいる。これに対して寄せられた回答を見てみると――。

■自動車教習所はサービス業ではなく「学校」である?

「仰ることは分かります。教えてるという立場と舐められまいとする根性がそうさせるのでしょう。私も生まれて初めてハンドル握った日に『ちげぇっつってんだろ!!』と手を叩かれましたね」(hadroniaさん)

「怒りっぽい教官が怖かったです。(中略)…別に優しくして!とは言わないけど、せめて怒鳴らないでほしかった。こっちが冷静になれなくて……。情けないけど。他の人も怒鳴られっぱなしで怖がってた」(darairamayさん)

と、質問者に共感する意見が多いかと思いきや、そうではなく。

「生徒なんだから大人しくしてろ。自分をお客様なんかと勘違いしてるから馬鹿ドライバーが増える。車の運転免許は金で買うものだという典型的な例ですな」(HAl.KiCHiさん)

「自動車学校はサービス業ではないですよ(笑) 学校ですから。(中略)…人も殺せる鉄の箱を運転していて、その技能を教わるんですから、もうちょい謙虚な方がいいですね」(mojittoさん)

といった、教習生は“お客様”ではないという意見も目立った。確かに凶器にもなり得る車の運転を習得させる以上、教官の態度が厳しくなるのはやむを得ないかもしれない。教習生の数が減っている現在、昔に比べ教官の態度もやわらかくなったといわれるが、生徒にとってはそうでもないようである。また、

「教習所通ってるとき教官を轢き殺す夢を何度も見ちゃいました。そんな私ですがね……。あんなのの悪意くらい簡単に受け流せるようでないと公道でやってられません。前走車がノロノロ運転だったり同乗者の態度が悪かったり……。平常心保てなかったらたちまち殺人者になってしまいますよ。訓練と割りきりましょう」(05051036さん)

というように、公道でのストレスに比べれば教官の厳しさなど大したものではない、という意見も。結局は、

「そういえば私は、次にどんな酷い教官に当たるのかと、わくわくしてた事がある。絶対に笑い話にできるから」(chiha2525さん)

というように、怒られたことが懐かしくなる日を目標に頑張るのが一番賢明かもしれない。

三枝大介Daisuke Saegusa)

自動車教習所の教官の態度が横柄なのはなぜ