4月28日、横浜の「四季芸術センター」にて、劇団四季最新ミュージカルアラジン」(5月24日(日)開幕)の稽古風景が公開された。

【写真を見る】「アラビアン・ナイト」、「バブカック、オマール、アラジン、カシーム」2曲の稽古の様子が公開された

ミュージカルアラジン」は、劇団四季ディズニーの提携第5弾で、'92年に公開されたディズニーの長編アニメ映画アラジン」を基に創作。'14年3月にアメリカ・ブロードウェイで開幕した新しいミュージカルを、劇団四季が世界で2番目に上演することとなった。

アラジン」のストーリーは、砂漠の王国アグラバーに住む青年・アラジンと、王国の姫・ジャスミンとの恋模様を軸に、魔法のランプの精・ジーニーや王国支配をたくらむ大臣・ジャファーらのエピソードを描き、劇場版と同じく大ヒットした楽曲も登場するミュージカルとなっている。

今回公開されたのは、幕開きのビックナンバー「アラビアン・ナイト」と、アラジンと友達3人が歌い踊る「バブカック、オマールアラジン、カシーム」の2曲。来日した海外スタッフたちの指導で、選び抜かれた候補生たちが歌い踊った。

演出補のスコット・テイラー氏は「『アラジン』は、誰もが関心を持ってもらえる作品です。音楽、衣装、照明、セットなど、その全てが上質であると感じています。才能ある四季の俳優、スタッフたちは、創作するに当たり、その全てのプロセスに努力を惜しみません。素晴らしいアーティストたちです。私は、ブロードウェイ公演を再現するつもりはありません。“日本”の、“四季”の『アラジン』を作りたいと思っています」と意気込みをコメント。

さらに、ジーニー役候補の劇団四季・道口瑞之は「『アラジン』は、エンターテインメント色の強いコメディーだとお考えになる方が多いでしょう。しかしそれだけではありません。この作品には、アラジンジャスミンとのロマンスが描かれ、アラジンとジーニーとの友情が描かれ、そして3人がそれぞれの自由を得る様子が描かれています。笑って、笑って、最後には泣いて―そのような感動のある舞台を目指したいと思います」。

アラジン役候補の劇団四季・島村幸大は「『アラジン』は、非常に華やかな演出が施されている作品です。だからこそ、より誠実に真っすぐに、アラジンというキャラクターを生きなくてはなりません。気負うことなく、自分を見失わず、作品に書かれている内容を、お客さまへ伝えていきたいと思っています」とコメントした。

劇団四季新作ミュージカル「アラジン」の稽古場の風景が公開された