会社員にとって「会社を辞める」のは、最後の切り札だ。上司や先輩からいくら困ると言われても、自分の人生は自分で生きるしかいない。

とはいえ「いつ辞めるか」を判断するのは難しい。女性向けコミュニティサイト「ガールズちゃんねる」には、「最短、何日で仕事辞めましたか?」と題したスレッドが立ち、体験談が交わされていた。

目立つ募集要項との差異「話が違った。3日で辞めた」

スレ主の女性は、この春入社した新入社員。初出勤日に職場の人から「はっきり言って、いい会社じゃないよ。ブラックだよ」と言われた。本人もブラック臭を感じ取ったという。

資格があるため、次の職探しはスムーズに進みそうだというが、「早めに見切りをつけて新しい仕事を探す」か「辛抱してがんばるか」で悩み中だという。そこで他のユーザーに意見を求めたが、いきなり相次いだのは予想以上に短い答えだ。

「1日です。派遣ですが。人にキツく当たるキ○ガイばばあが上司だったので」
「3日です。話が違った」「0.5日」

数日で辞めた人で目につくのは、「募集要項と現実の労働条件が違いすぎる」という理由を挙げる人だ。2日で見切りを付けた人は「研修あり。いきなり1人での作業はありません」と書かれていたので、未経験で応募した。

しかし実際に職場に入ると、資料を渡されただけで「あとは自分で何とかしろ状態」。2日目も放置されたため、退職を決意したという。

「あんな会社は未経験には到底無理。教える気ないなら経験者のみ採用して欲しい」

もしやりたい仕事なら、頑張って食いついていくべきだと考える人もいるかもしれないが、他のユーザーからは「そんな会社で我慢していても時間の無駄」と、早期の決断を支持する声があがっている。

イジメ2週間「精神崩壊しそうで辞めました」

全体の傾向としては、パートやアルバイトが「数日」で辞めるのに対し、正社員契約社員では「数日・数週間」で見切りをつける人と、「数か月」は様子を見たり我慢したりする人で二極化している。

一番短い「半日」という例によると、あるブラック企業では「朝礼で紹介された新入社員がお昼休憩には辞めていることがよくあった」ということだ。

アパレルを2週間で辞めたという女性は、「初日から女店長に嫌味炸裂のイジメにあい毎日泣き腫らして仕事行きましたが、精神崩壊しそうで辞めました」と投稿している。

数か月で辞めた人の中には、「給料(の支払い)を先延ばしされた」という人も。仕事があまりにキツすぎて、とても耐え切れなかったという人もいた。

「関東7県を1日かけて電車バス徒歩でまわる仕事。丈夫な私が入社2か月で心臓が痛くなり毎日死にそうだった。疲れがピークに達した頃、社長と大喧嘩して辞めた」

正社員を半年で辞めた人は、自分の経験から「無理しない方がいい」「人が辞める事が当たり前の会社は何かある」「ダメだと思ったらスパッといきましょう」と、早く見切りをつけることを勧めた。

5月半ばで「3人の新入社員が全員退職」

ツイッターには、この春に入社したばかりの新入社員が、なんと全員辞めてしまったという投稿も見られる。新入社員の歓迎会を翌日に控えた5月15日に、3人の新人が退職届けを出してしまったという。

このツイートは1万6000近くリツイートされ、「示し合わせた上での行動だろうから、まあ、よっぽどだったんでしょうねぇ…」「俺の場合は、歓迎会の後に退職しますというケースに出くわしたことがある」というコメントもついている。

歓迎会は急遽「異動する主任の送別会」に変更されたというが、異動は新人の退職と関係があるのだろうか。ツイートを投稿した本人は「今の会社は嫌いなわけじゃない」と語るが、新入社員には何か思うところがあったのかもしれない。

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