自宅に現金を置いておく「タンス預金」だが、災害や盗難の被害に遭うリスクもあり、確実に保持できるとは限らない。マレーシアのある女性の母親は、自宅に保管していた現金をシロアリに食い荒らされてしまったという。当時の様子を撮影した動画には、ボロボロになった紙幣が捉えられていた。マレーシアのニュースメディア『WORLD OF BUZZ』などが伝えている。

マレーシアのクランタン州に住む女性でTikTokユーザー名「madam_mama06」さんが、今月2日に動画を投稿して注目を集めている。動画には、彼女の母親が2か月間かけて事業で得た現金が映っているが、どの紙幣も穴が開いていたり半分にちぎられたようになっており、紙屑のようにボロボロの状態だった。

母親は現金を貯金箱に入れてタンス預金をしていたが、その貯金箱にシロアリが侵入して紙幣を食い荒らしてしまったのだ。マレーシアでは、1リンギット、5リンギット、10リンギット、20リンギット、50リンギット、100リンギットと6種類の紙幣があるが、主に50リンギット紙幣を食べられたようだ。マレーシアのニュースメディア『WORLD OF BUZZ』によると、貯金していた紙幣の8割が被害に遭ったという。

動画からは、大金を失った母親のことを思ってなのか、女性のむせび泣く声が聞こえてくる。また女性は、動画に「シロアリにとって、50リンギット紙幣はチョコレートのようで、20リンギット紙幣はビスケットのような味がしたんでしょうね」と言葉を添えている。ユーザーからは「なぜ貯金箱にシロアリが侵入したの?」と質問されたが、女性は「分からない」と返すしかなかったようだ。今回『WORLD OF BUZZ』の取材を受けた女性は、このように語っている。

「シロアリが事前にこうなることを教えてくれなかったのよ。知っていたら防ぐことができたのに! いつも同じ場所に貯金箱を置いていたけど、紙幣を見つけられてしまったみたいね。」

さらに女性は、「母親はいずれ銀行に預けるつもりだった。残念ながらその前にシロアリの被害に遭ってしまった」と話しているが、貯金箱に入っていた額については明かせないということだった。

シロアリのせいで母親が大金を失ったかに思えたが、女性はTikTokのダイレクトメッセージで「銀行で交換できる」とアドバイスを受けたそうで、紙屑のようになった紙幣を銀行に持っていく予定だという。

最後に女性は、次のように注意喚起している。

「貯金箱を置くのに最適な場所を探してください。特に木造住宅に住んでいる場合はなおさらです。だって、いつシロアリがやってくるか分かりませんから。」

ちなみにマレーシアでは昨年にも、シロアリに紙幣を食べられるという被害が起きていた。被害に遭った女性は、3万リンギット(約90万7200円/当時のレート)分の紙幣を自宅で保管していたが、元の形が分からないほどボロボロになっていたという

画像は『MADAMAMA SHOP TikTok「Moga Allah swt gantikan rezeki utk my mom yg berlipat kali gandaa….」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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