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 以降は、「ニコニコ大百科出張所」にご寄稿いただいたNFTPG83さんによる「シカ色デイズ」という単語の解説記事となります。

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文/NFTPG83


シカ色デイズ(シカイロデイズ)

シカ色デイズとは、テレビアニメ『しかのこのこのここしたんたん』におけるオープニングテーマソングである。

概要 トコトコ 現る ノコノコ

配信開始日は2024年7月8日
作詞は過去にアイドルマスターの楽曲を手がけた経験もある、元カラスは真っ白のボーカル&ギターで現口ロロ契約社員やぎぬまかな
作曲は元fhánayuxuki wagaこと和賀裕希。
両者のタッグは2023年のテレビアニメ「オーバーテイク!」の11月29日発売の叶のシングル『Tailwind』の3曲目に収録された「Tepid」以来となり、アニメのオープニング主題歌を手がけるのは初めてとなる。

この楽曲は元々ランティスレーベルとツインエンジンから音楽プロデューサーの福森優光に「タイトルがとにかく耳に残る楽曲を作ってほしい」という依頼から始まった。
通常であれば、作品の資料や詳細を調べるところであるが、発注条件として明確にあったのは“しかのこのこのここしたんたん”というワードを連呼してほしい、ということだけであった。

これを受けて和賀には福森より「電波ソング作れる?」とのLINEが飛び、和賀は作ったことないな…と困惑しつつもこれを引き受ける。
和賀は作品名も聞かずにOKしたが、元々お気に入りの作家であったおしおしおの作品と知って大乗り気で作曲に励むことになる。
曲のベースはスカで、それを選んだのも「シカ」だからである。
こうして、和賀は様々な速さで「しかのこ~」の部分を連呼するパターンを考え、ゆっくりワードを聴かせつつアニメの尺に収まる絶妙なテンポを探り出し、デモテープを完成させる。

和賀が作り上げたデモを聴いた福森は100%の注文に対し200%のデモが届いたことで「これは勝ったな」との確信を得たようで、一番最初にこの曲の虜になったという。このため、デモに関しては全くリテイクはしていないという。
これを聴くまでは、最悪作品タイトルを連呼するだけの楽曲にすることも考えていたらしい。
作詞にあたっては、4文字区切りで言葉を選ぶことでキャッチーな要素を強くしてもらいたいという依頼がやぎぬまに送られ、結果としてAメロ部分などには擬音で4文字の部分が多く使われるようになっている。作詞に関してもリテイクは全くなく、初稿段階のものがほぼそのまま使われているという。
原作が平成のギャグマンガの雰囲気を色濃く残していたことから、主題歌も平成の雰囲気を踏襲したうえで、あわよくば令和のアニソンの決定版のようになれば、という思いもあったらしい。
但し、サウンド感が古くなるのは違うということで、古臭くならないよう、ミュージシャンや音響エンジニアには拘り、若い人材を多く配している。

目指す基準としては、原作のパワーに負けてはいけないというところがあったようだが、かなりハードルは高かったと振り返っている。

世界的にバズることは想定しておらず、寝て起きたらバズっていたというくらい突然のことであったようだ。
それまでは、ファンと原作者おしおに喜んでもらえればいいので、少し話題になればという程度で考えていたらしい。和賀の元には祝福のLINEが大量に届いたらしく、中には「お前がシカだったのか」なるものまであったらしい。

また、アニメ版や耐久動画で印象的なダンスは「曲のテンポ感からダンスとか入れたらいいよね」くらいに考えていたらしく、本当に入れることになったことは驚いたようである。

中毒性について、福森は知り合いの音響エンジニアに検証してもらい「しかのこのこのここしたんたん」のボーカル部分を抽出して分析してもらったところ、1/fゆらぎに近しい特性を持つことも判明したという。中には集中力が高まるという声もあるらしい。
なお、曲中には実際にシカの鳴き声が入っている。他にも数種類、動物の鳴き声が使われている。
テレビ版では流れない歌詞の部分にも注目してほしいとは製作者の弁で、読んでいるとシカに詳しくなれるとの評である。

 


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