声優の小原乃梨子さんが亡くなっていたことがわかった。88歳だった。
小原さんは1950年代から洋画の吹き替えに出演。1960年代後半から、洋画と並行してアニメも担当する。
中でも「ドラえもん」での野比のび太役は1979年から2005年まで26年間にわたって親しまれ、他にも「ド根性ガエル」ひろしの母ちゃん、「ヤッターマン」ドロンジョ、「未来少年コナン」コナン、「アルプスの少女ハイジ」ペーターなど幅広く演じ、声優界を牽引してきた。
そんな小原さんの懐かしい動画を見つけたネットライターが、「摩訶不思議なことが起こっている」と語る。
「タモリ司会の生放送バラエティー番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で『ザックリいきまショー』コーナーに小原さんが出演しました(1993年)。『ドラえも~ん、助けて~、ジャイアンがね、のび太のくせにってイジメるんだぁ~』とのび太の声を再現するなり、観客席やダチョウ倶楽部、志茂田景樹から拍手喝采を浴びました。実はこのシーンが数年前からネットに投稿されているものですが『のび太の声を聞くと、涙が止まらないな』『何度聞いても泣いちゃうな』といった声が相次いで…。てっきり小原さんの訃報を聞いて訪れた視聴者の声かと思ったのですが、コメント欄の日付けを見ると、どれも数年前のものでした」
「ドラえもん」初の劇場公開映画「ドラえもん のび太の恐竜」(1980年)を筆頭に、映画版は出会いや別れ、友情をテーマに、涙を誘う感動作が多く存在する。「コアなファンの書き込みだったようで、ワンフレーズだけで涙を誘ってしまう。それだけ小原さんの演技力が秀逸だったことを表しています」(ネットライター)
ジャイアン役のたてかべ和也さん、スネ夫役の肝付兼太さんは、既に鬼籍に入っている。
「のび太のクセに遅いな~」なんて旧交を温めているだろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)
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