局地的大雨 栃木県佐野市で41℃を観測 天気と気温のまとめ(7月28日~8月3日)

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■今期間(7月28日8月3日)の天候のまとめ
平均気温は、東北太平洋側から九州にかけて、広範囲で平年より2℃以上高く、所々で3℃以上となった。東京や高知で3.0℃、名古屋は3.2℃、仙台は3.4℃、前橋は3.5℃だった。今期間は最高気温が栃木県佐野市で41℃を観測するなど、記録的な高温となった。降水量は、前線や低気圧の影響で、北海道は広範囲で平年を上回る雨量となった。札幌は平年の6倍以上とかなりの雨量となった。東北から九州、沖縄にかけては平年を下回った所が多かった。日照時間は、太平洋高気圧に覆われて、関東以西で平年を上回った所が多かった。一方、前線や低気圧の影響で、北海道や東北北部を中心に平年を下回った。北海道のオホーツク海側で平年の40%に届かない地域が多かった。

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■気圧配置の特徴
28日、梅雨前線が華北から中国東北区、沿海州、日本海を経て三陸沖付近までのびた太平洋高気圧の中心は日本の南海上をゆっくり西に進み、西への張り出しが大きくなった。台風3号は華中で熱帯低気圧となった。29日、梅雨前線が中国東北区から北日本にのび、前線上の低気圧が日本海北部を東へ進んだ。九州の南に中心を持つ高気圧がゆっくり西へ移動。30日、前線を伴った低気圧が北海道南東方沖を東進。前線が華北~日本海~東日本を通って日本の東にのびた。31日、本州付近の梅雨前線は9時に不明瞭化。前線を伴った低気圧が中国東北区を東北東進した。1日、前線を伴った低気圧が中国東北区から沿海州へ北東進した。北陸や東北南部では梅雨明けの発表があった。2日、梅雨前線は中国東北区からオホーツク海へのび、東北北部で梅雨明けの発表があった。3日、前線上の低気圧が沿海州から宗谷海峡付近へ東進した。

■降水
28日、前線に近い北日本を中心に雨。日降水量は北海道後志地方積丹町の美国(ビクニ)86.5mm、石狩地方札幌市76.0mmなどを観測した。29日、北海道で大雨となった所があった。6時間降水量は、渡島地方八雲町熊石で78.0mmと7月の1位を更新した。30日、低気圧の通過した北海道や、梅雨前線が停滞した東北~北陸にかけて雨が降った。午後は関東でも雨脚が強まり、千葉県千葉市で49.5mmの激しい雨が降り、一時大雨警報が発表された。
31日、夕方以降、関東では大気の状態が非常に不安定となった。午後3時23分には横浜市大雨警報が発表され、午後6時頃には埼玉県東京23区内で大雨警報が発表された。午後6時40分頃から7時20分頃にかけて、埼玉県東京都で1時間雨量100mm以上の猛烈な雨が観測されたとして、記録的短時間大雨情報が発表された。8月に入ってからは前線に近い北海道で雨の降りやすい天気が続いた。

■気温
28日、千葉県市原市牛久では39.8℃を観測し、静岡県浜松市では39.2℃を観測し、7月の1位の値を更新。29日、栃木県佐野市で歴代3位タイとなる41.0℃を観測。今年全国最高気温となった。その他6地点で40℃以上を観測。30日、東京都八丈島で35.5℃の猛暑日となり、史上最も高い気温を観測。31日、最も高い最高気温を記録した三重県紀北町の紀伊長島で38.7℃を観測し、観測史上1位の値を更新。宮崎県美郷町神門で38.3℃を観測し、7月の1位の値を更新。1日、鹿児島37.1℃、福岡35.9℃、大阪37.3℃、名古屋37.5℃。広島県安芸太田町加計では39.1℃まで上がり、広島県内で観測史上初の39℃台となった。2日、高気圧の中心から少し離れた関東は西日本ほどの暑さにはならず、猛暑日となったのは内陸部が中心で、東京は33.9℃だった。3日、高知県四万十市江川崎は39.8℃。広島県安芸太田町・加計で39.4℃、大分県日田市で39.3℃と3地点で39℃台まで上昇。

局地的大雨 栃木県佐野市で41℃を観測 天気と気温のまとめ(7月28日~8月3日)