「きれいな色をしているだろ。ウソみたいだろ」

そんなコメントをしたのは、食品メーカーである、五色そうめん株式会社(@goshikisomen)のXアカウント。

同社は、現在の愛媛県に当たる伊予松山の地で、1635年に創業し、色麺の技術を生かした『五色そうめん』を製造してきました。

伝統があり、松山の名物として数えられる『五色そうめん』ですが、悩みがあるようで…。

『五色そうめん』をたくさんの人に食べてもらうため、日々活動している同社のキャラクター『素麺戦隊ゴシキメン』は、座り込みながら、こう嘆いています。

素麺戦隊ゴシキメンの写真

天然素材、自然色素等で色付けしているんだぜ。それで…。アレルギーに対応するため原材料の卵をミカンに、そば粉をもち麦に変えたのに…誰も知らないんだぜ。な。ウソみたいだろ

人工着色料を使わず、アレルギーにも配慮するなど、企業努力を重ねている同社。

しかし、その工夫は人々にほとんど知られていなかったのです!

同社は悲しみの声とともに、実際の『五色そうめん』の写真も投稿。松下城下生まれの、そうめんの彩りに、あなたも驚くことでしょう。

五色そうめんの写真

そうめんを食べるのが楽しくなる、鮮やかな色合いに目が奪われますね!

『五色そうめん』についての投稿は注目を集め、「さすがの対応!愛媛県の誇りです!」「すばらしいそうめんだ」など称賛の嵐となりました。

・地元民だけど、企業努力を初めて知った。もっと広まって!

・ここのそうめんは、本当に色がきれいで、おいしいやつ!みんな食べてえぇ!

・大好きなそうめんです!黄色い麺は、ゆでている時からさわやかなミカンの香りがするんですよ。

・こんなに熱意のこもったそうめんがあるんだ。知れてよかった。

・親が愛媛県出身のため、そうめんといえば『五色そうめん』です。馴染みすぎていて、色が付いていないそうめんが不思議で仕方ありません!

愛媛県だからこそ!そうめんの工夫の背景

黄色のそうめんの素材を、卵から変更する時、なぜミカンを選んだのでしょうか。

grapeが同社に尋ねると、次のように返答がありました。

愛媛県といえば、国内で有数のミカンの産地でございます。

長年『五色そうめん』の5色は、白・茶・黄・赤・緑色。黄色は、卵を原材料に色付けしておりました。

しかし、アレルゲンの関係でお子様などが召し上がれないということで、ミカンに変更いたしました。

商品をこれまでお取り扱いいただいている、お取引様に対して、変更するタイミング等が難しかったです。

ですが、ミカンなどの柑橘は風味が強く、弊社の売りである、『五色そうめん』それぞれの素材の風味が味わえる点でも、変更してよかったと思います。

風味がアップして、おいしさが増した『五色そうめん』。

愛媛県外に在住の人も、一度『五色そうめん』を味わってみてはいかがでしょうか!


[文・構成/grape編集部]

出典
@goshikisomen