イタリア代表を率いるルチアーノ・スパレッティ監督が、6日に行われたUEFAネーションズリーグフランス代表戦を振り返った。6日、イタリアメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えた。

 イタリアは試合開始13秒に自陣でのビルドアップのミスを突かれ、いきなり失点。それでも30分にフェデリコ・ディマルコがサンドロ・トナーリとの鮮やかなワンツーパスから豪快な同点ゴールを叩き込み、同点で後半に折り返す。51分に鋭いカウンターをダヴィデ・フラッテージが仕上げて逆転に成功したイタリアは、74分にジャコモ・ラスパドーリが追加点を挙げ、3-1の逆転勝利を収めた。

 スパレッティ監督は試合後、「もっとうまくやるチャンスは常にある。大事なのは、エラーを越えてチームとしてピッチに立つことだ。試合中のどんな状況でも自分を狂気に陥らせることはあるが、それゆえすべては精神力であり、起こることは常に頭次第である。物事は何よりも自分自身の中で正さなければならない」と、立ち上がりのミスに動揺せず見事に逆転勝利を掴み取った選手たちを称えた。

 スパレッティ監督はメンバー選考について、「常にピッチに立っている選手たちを選んだ。EUROの時よりも選手たちは少しフレッシュで、自分のレベルを示したい若い選手たちを探した。情熱は常に、どんな成功においても鍵となる」と説明。その中で昨年10月に科された賭博違反による出場停止から復帰したトナーリは、1年ぶりのA代表マッチでフル出場し勝利に貢献した。同監督はトナーリに対し、次のような賛辞を送った。

「彼は素晴らしいプレーをした。90分のプレーは無理だと思っていたが、結果的には信じられないようなプレーを2度見せてくれた。私たちは強力な選手に再び出会うことができたんだ」

 “アッズーリ”の次戦は9日に行われ、中立地ハンガリーイスラエル代表と対戦する。

【試合ハイライト動画】トナーリ&ディマルコ芸術的ワンツーで同点弾! フランス 1-3 イタリア

イタリア代表に復帰したトナーリ [写真]=Getty Images