レヴァークーゼンに所属するドイツ代表DFヨナタン・ターが、今夏のバイエルン移籍騒動を振り返った。6日、ドイツメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えた。

 現在28歳のターは、2015年夏にハンブルガーSVからレヴァークーゼンに加入。守備の主軸として公式戦通算357試合に出場しており、昨季のブンデスリーガ優勝とDFBポカール制覇に大きく貢献した。

 そんなターは今夏、無冠からの巻き返しを図るバイエルンから関心を寄せられた。しかし、バイエルンレヴァークーゼンがクラブ間の合意に至らず、移籍は破談に終わっていた。

『Süddeutsche Zeitung』紙のインタビューで夏のマーケットを振り返ったターは、「このクラブを非難するつもりはない。そして、彼らが今、考えを変えたことにもとても感謝している。僕が残ることがスポーツ的にも人間的にも重要なのは明らかだ。それも嬉しいことだ」とコメント。今夏の移籍市場でターの売却に応じなかったレヴァークーゼンの判断に理解を示した。

 また、ターは「ファンからはポジティブな話をたくさん聞いているし、チーム内でも僕を悪く見る人はいない。そのことに本当に感謝しているんだ。もう少し理性的で感情的でない方がいいという話は、僕についても当てはまる」と語り、騒動を経てもファンやチームメイトとの関係に変化がないことへの感謝を示した。

 ただ、2025年夏の契約満了に伴う退団は既定路線の模様。ターは「僕はまだ2025年まで契約があるし、それまではレヴァークーゼンのために全力を尽くすよ」と、今季がレヴァークーゼンでの最終年になることを強調した。