今夜、土星が「衝」を迎え見頃に 土星の特徴「環」にも注目! 夜の天気予報
今日9月8日(日)、土星が「衝」を迎えます。
「衝」とは、地球から見て惑星と太陽がちょうど反対側になる瞬間のことです。
地球より太陽に近い内惑星(水星と金星)では起こりません。
衝の頃の惑星は、
・地球との距離が近く見かけの大きさ(視直径)が大きくなっている
・光っている部分を正面から見るため陰になる面積が少ない
などの理由で、特に明るく見えます。
また、日の入りの頃に東の空から昇って真夜中に南中し、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中見ることができます。
衝の頃の土星は0.6等と明るく、比較的暗い秋の星々に囲まれた土星はひときわ明るく輝きます。
土星といえば特徴的なのは「環」ですが、土星の公転周期によって地球からの見え方が変わります。
土星は約30年周期で太陽の周りを公転しており、土星の「環」は公転軌道面に対して傾いているため、地球から見た「環」の傾きは約15年の周期で変化します。
特徴的な土星の「環」ですが、実はとても薄いのです。
そのため来年2025年には「環」を真横から見ることになり、ほとんど見えなくなります。
今年もすでに「環」の傾きが小さいため、とても細く見えています。
小さな望遠鏡でも見ることができるので、今夜はぜひ、細くなった土星の「環」を観察してみてはいかがでしょうか。
8日(日)夜の天気は…
東日本をじわじわと南下する前線の影響で、関東甲信を中心に雨が降るでしょう。
周辺でも雲の広がりやすい天気となりそうです。
北海道は気圧の谷が通過するため北部で雨の降る所があるでしょう。
前線の南側で暖かく湿った空気の影響を受ける西日本でも局地的ににわか雨や雷雨となりそうですが、その他の地域は概ね晴れそうです。
晴れる地域も、上空の寒気や前線の影響で大気の状態が不安定となっているため、天気の急変に注意しながら土星の観測をお楽しみください。
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