「アニメなんて子どもの見るもの」と思われていたのも昔のこと。今では大人が楽しんでいる光景も珍しくはなくなった。しかし、誰もがそれを受け入れているわけではないようだ。実際、「教えて!goo」に「大人になってもアニメを見ることについて」という質問があった。
質問者は20代前半の女性。子どもの頃からアニメや漫画が好きで、今でもそれらに親しんでいる。両親には「年齢を考えろ」と言われ、反発しつつもアニメを見ない人にとって、自分はどう思われているのか気になっているそう。
「大人になってもアニメを見ることについて、どう思いますか? 悪いことだと思いますか?」という相談に、どのような回答が寄せられたのだろうか。
■アニメ好きの何が悪い!?
一番多かったのは、「気にしなくとも良い」という意見だ。
「自分の一つの趣味ですし、そんなに気にしなくても良いのでは?」(lulu0705さん)
「全然悪い事には思いません。様々な種類ある趣味の一つですよね。やるべき事をおろそかにしてるなら別ですが」(かんちゃんかんちゃんさん)
一方で、こんな回答も。
「『結局アニメの世界の中だけで完結していると、十分な批判精神が育たない』のではないか、というがいわゆる『大人』が危惧する最大の問題点だと思います」(phjさん)
確かにアニメのキャラクターやストーリーが主人公(や視聴者)にとって都合が良すぎるのではないかとは、たびたび指摘されることだ。一方で、アニメ全てが批判されているわけではないという回答もあった。
「ジブリのもののけ姫やトトロ、大人の鑑賞に充分堪えられる作品です。アニメ、漫画のレベルが上がってますから、大人の趣味として問題はないでしょう」(1pakuさん)
「大人の鑑賞に堪えるアニメなら問題ないですけど、少女の裸体が出てくるようなものは他人が見れば??と思われても仕方ないでしょう」(JEDIMASTER999さん)
これらはアニメの中にも「大人が見ても良い作品」と「見るべきではない作品」があるという意見。確かに、アニメが嫌いだという人は実は特定のジャンルを指して嫌いと言っているだけかもしれない。
また、問題はアニメを見ていること自体ではなく、他に原因があるという意見も。
「アニメを見るのは別に構いませんよ。ただ、それを見る事で、普通じゃない行動をしてるし、それに気がついていないんですよ。(中略)…7時になったら名探偵コナンが始まるからと、会社の同僚との付き合いや、デートも放り出してアニメを見る為に、家に帰ってきていませんか?」(ふーさんさん)
確かに、アニメのために他の仕事や付き合いを犠牲にしているような生活をしていれば、「他にすることはないのか」と家族からいわれる可能性も高くなる。一方、中にはこんな回答もあった。
「明治時代に小説が世の中に広まってきた頃の世間では『若者が小説ばかり読んで、馬鹿になったらどうする!』という意見が多かったそうです。まるで今のアニメ・漫画と同じですね。(中略)…なので私達が老人になるころには、漫画読書やアニメ視聴が高尚な趣味になっているかもしれません」(tapaさん)
アニメはまだまだ新しい文化。長い年月をかけ、各世代に受け入れられることで、このような悩みはなくなっていくのかもしれない。
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